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声優のガヤ収録って何?実はめちゃくちゃ難しい!

声優、と聞くと「台本に書いてあるセリフを読む」という仕事をイメージする人が多いと思いますが

中には「台本に書いていないセリフをその場で考えて演じなくてはいけないアドリブ芝居」もあります。

その中の代表とも言えるのが「ガヤ」です。

ガヤ収録とは

ガヤというのは簡単に言うと「環境音」のようなものを指します。

不特定多数の人がいる場面に付ける不特定多数の人の声、という感じかな。

例えば学園もののアニメだったら、

教室にメインキャラクターとなるキャラクターがいる以外に

そのキャラクターのクラスメイトとなる不特定多数の生徒が20〜30人くらいはいるはずですよね。

メインのキャラクターたちにはそれぞれ与えられたセリフがありますが

そういった不特定多数の生徒たちのセリフは台本には書かれていません。

そこで行われるのがガヤ収録です。

スタジオにいる声優のほぼ全員で不特定多数の生徒たちの会話を収録していきます。

例えばクラスメイトの声なら

  • 「ねぇごめん消しゴム忘れちゃったんだけど貸してくれる?」
  • 「今日ってどっか宿題になってたっけ?」
  • 「あ〜眠い」

みたいなセリフをその場で考えて声にしていきます。

よくあるアフレコ現場の配置

通常アニメのアフレコ現場には3〜4本のマイクが立っていますが

マイク前にしっかりみんなが入らずに、マイクとなんとなくの距離感で立って収録をしていきます。

もちろん学園ものに限らず、多くの「不特定多数の人物が周りにいるであろうシーン」が出てきます。

その度に、そのシーンに合わせたガヤ収録が行われます。

声優の収録に関する専門用語

アニメのアフレコでガヤが収録されるタイミング

アニメのアフレコ現場ではガヤ収録はまとめて行われることが多いです。

30分尺のアニメでは前半をAロール、後半をBロールと呼んだりしていますが

Aロールの台本上にあるセリフを収録したらその後にまとめてガヤシーンをあるだけ収録して、休憩してBロール、

もしくは

ABどちらも全て撮り終わった段階で最後にガヤシーンをまとめて録る、ということが多いと思います。

「何ページのガヤ録ります〜」「じゃぁ次は何ページのガヤ〜」

って感じで現場によってはかなりのスピード感で進んでいくので

慣れていないうちはガヤシーンがどこにあるのか、ということもちゃんと把握しておいて、すぐに該当ページが開けるようにしておいた方がいいです。

声優が初めてアフレコに行く時に気をつけなくてはいけないこと

初めて現場見学した時にガヤ収録に参加した話

ちなみに私が初めてガヤシーンに挑戦したのは

デビュー前でした笑

ご厚意でとあるスタジオの収録現場を見学させていただいた時に、

「ガヤだけ入ってみる?」と言っていただいて、ガヤ収録だけ参加させていただいたんですよね。

それが自分にとっては初めての作品収録だったのでめちゃくちゃ緊張しましたw

でももちろんその作品を後で見ても自分の声はわかりませんでした笑

環境音なのでかなり音は絞って付けられているし、

誰がどんなセリフを喋っているのか、というのはあんまりわからないような感じになっています。

それでもしっかり耳を澄ませると、セリフが聞こえてきたりするもので

しっかり聞かれてもおかしくないように、シーンに合わせたガヤがきちんと毎回収録されているんですよね。

声優が勉強のためにアニメ番組を見る時に見ているポイント

ガヤ収録は実は出来るようになるまで3年かかる

私はアフレコスタジオを見学させていただいた時にガヤ収録に飛び入り参加させていただいちゃいましたが

業界に入ってから先輩に「ガヤ収録ができるようになるまでは3年かかるって言われてるんだよ」って教わりました。

確かに目まぐるしく現場は進行していって「次はこのシーン!」「はい次はこのシーン!」って進んでいく中で

そのシーンに合わせてアドリブでお芝居するのって初心者にはものすごく難しいんですよね笑

アフレコ現場に行くようになってその難しさがわかるようになりました。

もちろん周りの声優もアドリブ芝居ずっとしてるわけだから

一人くらい喋らない人がいてもバレない。

でもガヤ収録ってアドリブ合戦みたいになっていて、「共演者笑わせたろ!」っていうみなさんの気概に満ちている時間でもあるんですよ笑

役者の腕の見せ所じゃないですが、自由にお芝居できる楽しい時間、みたいな感じかな。

逆に初心者にはそれが難しいんですけどね笑

すぐにセリフが出てこなくて悔しい思いをすることもあるので

私も慣れるまではアフレコ前のチェックの時点で台本のガヤシーンの部分には思いつく限りセリフを書いて行ったりしていました。

声優は台本に何を書き込んでいるのか

素人にもできるものなの?

先日こんな質問を質問箱でいただいていました。

確かに最近アルバイトの求人サイトで声優の仕事の募集、結構見るようになりましたよねー!

ツイッターでも答えたのだけど、これはある種求人サイトの広告なのではないかと私は思っています。

あれは求人サイトの一種の広告なんじゃないかなぁと私は思っています。そういう目玉的な仕事があるとその求人サイトを使ってもらいやすくなるし、その求人を見た人は作品にも興味がわくし!・・・
続きは質問箱へ#peing #質問箱 https://t.co/rzyyxmOdTT

— 幸田夢波@声優ブロガー (@dreaming_wave) April 29, 2019

ただ、先ほども話したように

スタジオ見学に来たまだデビューもしてないひよっ子の私でもガヤ収録には参加させていただけました笑

環境音でもあるので「よっぽどまずいことを言わない限りは周りの声優がフォローしてくれるから大丈夫」なのがガヤ収録です。

だから求人サイトの募集はガヤ参加とかモブならいけるんじゃないかな!

とはいえ、本格的にガヤを楽しんで収録できるようになるまでは3年はかかる、とのことです。

セリフが全部書いてあるわけでもないし、演じる、ということがお仕事なわけだからアドリブ力も磨いていかないとね!

結構主要キャラの台本にも「<アドリブ>」って書いてあることもあるんですよ笑

声優に求められるアドリブ力とは

読んでくれてありがとうございました!

ではっ

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