日本ではまだまだ小劇場で舞台を観劇する、ということが浸透していません。
声優さんの中では舞台に出演している方も多いので、アニメがきっかけで声優ファンになり小劇場に足を運んでくださる方もいらっしゃるでしょう。
ただ、舞台というのは生のお芝居であって、
家でテレビアニメを鑑賞するのとはずいぶんと違うものがあります。
私も小劇場での舞台出演経験があるので、今回は小劇場へ舞台を観に行く、という人へ、
知っておくと自分もみんなも楽しむことができる観劇のマナーについてお話したいと思います。
もくじ
具体的なマナー一覧
まずは小劇場での具体的なマナーについてお話します。
あくまで「舞台」の場合であり、イベントやライブとは違います。
また、舞台の内容によってもマナーが異なることもありますので、一般的なマナーについてお話しますが、
基本的には観劇に行った先でマナーの説明があると思うのでそちらに従ってください。
後ろの人の視界を遮らない
小劇場は客席がひな壇になっていなくて、高さがあまりない席もあります。
髪型や帽子などでも後ろの席の人の視界遮ってしまうことがあるので、もし自分の背格好のせいで後ろの人の視界を遮ってしまうと思ったら
後方の席に座るようにしていただけると幸いです。
後ろの方の席だと表情が見えない、という場合はオペラグラスを持っていくといいと思います。
ライブやイベントでも使えますしね!
役者へのアピール行為はしない
舞台はライブやイベントと違って舞台上に「異世界」を作っています。
そこにコールや役者へのアピール行為が入ってしまうと途端にその世界が崩れてしまうんですね。
他のお客様がせっかく入り込めていた世界をも崩してしまうことがあるので、ぜひそういった行為はお控えください。
小劇場は差し入れOKなところも多いのでぜひそういったポイントでアピールしてみてください。
臭いの強いものは控える
- 香水のつけすぎ
- マックの持ち込み
など、臭いがきついものはお控えください笑
苦手な臭いだと1、2時間耐えなきゃいけなくなってしまうので観劇どころではなくなってしまいます。
携帯の電源を切る
観劇前に携帯の電源は切っておきましょう。
バイブレーションにしておいても、舞台中は「静寂」を演出に使うこともあります。
音がない、という演出なのにバイブが鳴ると途端に緊張が解けてしまい、演出が台無しになってしまうこともあるので電源から切っておくようにお願いします。
もしくはバイブも鳴らないような機内モードとかに設定しておいてください。
たまに携帯を観劇中に取り出している人がいますが、その光も舞台の演出を台無しにします。
どうか携帯をしばらく放置する勇気を持って観劇してください。
大きな音を出さない
- 喋り声(コソコソ話も)
- ビニールのガサゴソ音
- 貧乏ゆすりのカサカサ
などなど、普段は小さくて気にならない音も、舞台の演出の仕方によっては観劇の妨げになることがあります。
音はなるべく出さないようにしてください。
出入り禁止
舞台は原則本番中は出入り禁止です。
これも他のお客様の集中を解いてしまう原因になるので。
- 遅刻しない
- 途中で席を立たない
- トイレは観劇前に済ませておく
などなど。
居眠りは静かに
どうしても眠くなってしまう時もあるかもしれません。
ただいびきをかいたり人にもたれかかったりするのはNGです。
観劇に行った際にめちゃくちゃシリアスな場面でとんでもないいびきをかいているお客様がいた時があって急りました。
(周りのお客様が注意してくださってました)
知っておくといいこと
マナー、というわけではないですが知っておくといいことをご紹介します。
体温調節のしやすい服装で
劇場側の都合になってしまいますが、どうしても温度調節が難しい劇場というものがあります。
脱ぎ着しやすい上着を着ていく、
ストールやひざ掛けをもっていく、などすると快適に観劇することができると思います。
劇場は乾燥してます
劇場は音が近隣に漏れないような作りになっているので、風通しが悪いところが多いです。
なので劇場は乾燥しているし、ほこりっぽいところもあります。
舞台を観に行く時はマスクをするなどの対策をしていくことをおすすめします。
特に仕事で声を使う方は要注意です。
出していい声、ダメな声
観劇の基本的なマナーについてご説明しました。
大きな音、声は出してはいけない、という風にお話しましたが、
リアクションが欲しい場面ももちろんあります、わがままですみません笑
舞台を観て面白かったら大声で笑って欲しいし、感動したら泣いて欲しい。
そのリアクションがまたリアクションを呼び、知らない人同士でも無意識にコミュニケーションをとることができるのが小劇場の面白いところなのです。
特にコミカルなシーンでは声を出して笑ってほしいなと思います。
役者はお客様の反応を見ながら芝居をしています。
「今回のお客様はどうかな、どこで笑ってくれるかな」というのを考えながら、ウケたらさらにその笑いが乗っていくようにセリフの間を少し変えたりすることもあります。
これが生の芝居の良さであり、楽しさなのです。
観劇いっぱいしてね
今回は小劇場での観劇マナーについてお話してみました。
演目や内容によってマナーは少し違う場合もあります。
特にお客様参加型の演出がある時なんかは変わってくることもあるので劇場での案内をしっかり聞いてください。
楽しもうとすればより楽しく観劇することができるのが生のお芝居の良いところです。
小劇場で舞台を見たことがない、という人はぜひ足を運んでみてください。
役者もみんな身を削って舞台を作り上げています。
そのエネルギーをぜひ至近距離で感じてみてね。
読んでくれてありがとうございました。
では。