理想の自分というのが誰でも自分の心の中にあると思うのですが
その理想の自分のせいで自分が苦しめられてしまうことって無意識にでもよくあることだと思っています。
育児に悩むお母さんの話
たまたまnoteで「死なせない」が最重要ミッションの育児、という文章を読みました。
このnoteの筆者のボンベイさんは
もうすぐ4歳になる長女さんと、1歳になったばかりの双子姉妹の3人娘をお持ちのお母さんだそうです。
お母さんになったことはないので想像することしかできないのですが、お母さんは想像するだけでも大変だということがよくわかる文章でした。
ある日の真夜中、何時間も泣き止んでくれない娘が急に疎ましい存在に思えて、ベビーベッドにボンっと強めに放り投げたことがあります。
そこでハッとして、すぐに抱き上げて
「こんな母親でごめんなさい。こんな最低な母親が産んでしまってごめんなさい」
と何度も何度も泣きながら娘に謝りました。
お母さんはお母さんとしての仕事だけではなく、忙しい中で旦那さんとも良好な関係を続けなくてはいけないし
相手のお父さんお母さんとの関係も築かなくてはいけません。
嫌な事って重なるもので、育児だけに限らず日常生活でも
色々な嫌なことが重なって爆発してしまいそうになる事って誰でもあると思います。
私がこの文章を読んで一番感じたのは「素敵なお母さんでいなくてはいけないという自分の理想に苦しめられているお母さんって沢山いるんだろうな」ということです。
お母さんだけに限らず理想の自分を自分の中で作ってしまってその理想の自分に苦しめられる事ってありませんか?
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理想の自分に苦しめられる
私にも理想の自分に苦しめられていたことが多々ありました。
- どうしてもっと強くなれないんだろう
- どうしてもっとうまくできないんだろう
- 先輩はあんなに頑張っていて素敵なのに自分はそこに届かない
そんなことを思いながら頑張っていた時期がありました。
自分の中で自分の理想像を作り上げてその理想の自分に届かない自分にずっと苦しめられる。
それは終わりない苦しみだと思います。
でも人間はそんなに完璧じゃないから、自分の理想に自分が苦しめられてしまうことが一番もったいないことなんじゃないかと今では思えるんです。
もっとダメな自分を受け入れて、そんなダメなところもチャームポイントだと思えるくらいでいないと
不完全な自分に耐えられなくなってしまう。
まさに育児は死なせない育児が大切。
育児だけでなく、自分が生きていくことも「死なない」のが最重要ミッションなのではないかと私は思っています。
そんな大げさな、という風に思うかもしれないけど、
死にたくなるくらい辛いことを経験している人ってたくさんいます。
それで本当に自分の命を絶ってしまう人だっている。
生きる、たったそれだけでもものすごく重要なことだと思います。
大きな悩みも、「これに失敗したって死ぬわけじゃない」と思えると少し楽になることがある。
自分の理想に縛られずにもっと楽に生きていく方法があると思うんです。
人によって自分の理想に縛られずに済むようになる方法は色々あると思うんですが
私の場合は競争社会の中から抜け出すことで自分の理想から逃れることができるようになりました。
私は高校生のうちから声優デビューして激しい競争社会の中で戦ってきました。
そんな中でどうしても人と比べてしまう自分に苦しめられていたことがあります。
もっとこうだったらいいのにというのを追求しすぎて自分が苦しくなってしまうんです。
それはきっと誰かと自分を比べているから起こってしまうこと。
誰かと比べざるを得ない場所にいた自分にはそこから抜け出す方法が分かりませんでした。
その場所から離れて自分一人で戦っていくフリーランスという働き方を選んだ時に、初めて人と比べることをやめられたんです。
自分の理想というものに苦しめられることがなくなりました。
自分のダメなところと向き合う
人間は完璧からは程遠い生き物です。
だからこそ自分のダメなところともっと向き合って、それを周りの人たちと共有できるようになるとかなり楽になります。
「私はこんなにダメなんだけどそれでも許してくれるかな」というようなスタンスで人付き合いができると
人間関係も楽になります。
それで離れていってしまう人もいるかもしれないけど、それは自分が頑張らないと付き合うことができない人だから
まあそれはそれで良しとして離れて行く人は追わない。笑
そんな感じで、ダメな自分を許してくれる人と一緒にいられると楽です。
ダメな自分を許してくれる人がいると理想の自分に苦しめられなくなります。
そんな生き方をしてみてもいいんじゃないかなと、ボンベイさんの文章を読んで思いました。
読んでくれてありがとうございました。
では。