Twitterで以下のようなツイートをしたところ、
アニメの仕事をしていない声優は声優じゃない、と思われる風潮すごいある…笑
ナレーションの仕事や吹き替えの仕事、
企業VPとか商店街で流れる宣伝の声とか家電から聞こえるアナウンスの声、
そういうのも全部声優の仕事なんやでぇ…😅— 幸田夢波@声優ブロガー (@dreaming_wave) 2018年1月21日
以上のような呟きをしたところリアクションをたくさんいただいたので
ブログで少し掘り下げてみようかなと思います〜〜〜
マルチな声優が増えてきている
最近はアニメのお仕事が注目されやすくなってきて、
声優の仕事はアニメ声優の仕事だ!と思われている方が多いですが、
声優の仕事はアニメ声優の仕事だけではありません…!
多分アニメ業界がものすごく盛り上がっていて、
さらにアニメ作品の売り方も、声優人気が手段になっているものが増えているから、こういった誤解をされる方が多いのかな〜〜と思います。
最近はアニメ声優となると演技力だけじゃなくて、
- ルックス
- 歌
- ダンス
と色々なものが求められるようになりましたよね〜
もちろんこれは声優個人が自分の様々な可能性を試すことができるようになったということだし
別に悪い風潮ではないと思っています。
賛否両論あるけど、
アイドル的な活動の仕方をする声優さんもそれはそれでその道のプロだし、
歌ったり踊ったりといったステージをこなしているのは本当にすごい。
あとはクリエイティブなスキルを持った方も多いから、
声優として活動されている方がイラストレーターや監督業、シナリオライターなどとして活躍している、なんてことも多いですね。
マルチな働き方をされてる声優さんが本当に増えたな〜と思います。
アニメの仕事以外の仕事が得意な声優さんもいる
声優の仕事とひとくくりにされがちですが、冒頭に掲載したツイートでもお話したように、
- 吹き替えの仕事
- ゲームの仕事
- ナレーションの仕事
- 商店街の宣伝の声
- 家電のアナウンスの声
- 講師業
- イベントのMC
こういう仕事も全部声優の仕事に含まれます。
声を使ったお仕事って本当にたくさんあるんだよね〜!
先輩と話していた時に
刑務所の中でしか流れないナレーションやったことあるよ〜
ってお話をうかがったことがあってびっくりしたことがあります。
でもそんな感じで、限定的な場所でしか流れない音声の収録のお仕事って結構あるんですよ。
私も限定的な場所でしか流れないナレーションのお仕事をいくつかレギュラーでやらせていただいています。
声のお仕事にはそれぞれの仕事に特徴があって、
仕事として引き受ける側は全然違う仕事のように感じながらみなさん取り組んでいると思います。
アニメはアニメの見せ方があるし、吹き替えは吹き替えの見せ方がある、みたいなこと。
例えばアニメはものすごく滑舌が悪くても「そういうキャラクター」で通ることがあるけど
ナレーションではそうはいきません。
「正しい情報をわかりやすい読みで伝える」っていうのがナレーションの基本だからね…!
私がナレーションのお仕事をやる時は、
「音だけで聞いた時に分かりやすく情報が入ってくるような読み」を心がけます。
それに対してアニメやゲームなどでのキャラクターボイスだったら「キャラクターが最大限魅力的に映るような読み」を心がけたり、「ストーリー全体の中でこのキャラクターはどんな役割があるのか」みたいなことを考えます。
つまり、読む時に意識すること、アプローチの仕方が全然違うんですよね。
同じ声のお仕事でも全く違うお仕事、って感じ。
ちなみに声優側にもそれぞれに得意不得意があります。
声質的に合う合わないとかもあるし。
アニメ出演よりも吹き替えやナレーションの仕事がメインで声優をやられている方もたくさんいらっしゃるのです。
なので「声優=アニメの声をやっている人」ってわけじゃないんですよ〜!
色々な働き方がある声優
声優業界ではアニメ以外の仕事をしている方もたくさんいらっしゃいます。
でもやっぱりアニメの仕事の方が世間的には注目されることが多いようで
「アニメの仕事がないから声優じゃない」みたいな言われ方をすることが確かにあります。
これは本当に多くの声優さんが傷つく言葉…
私もフリーランスになって、事務所に所属していた時とはずいぶん違うお仕事の受け方をさせていただくようになったからすごいこれを感じるんだけど、声を大にして言いたい!
声優の仕事はアニメだけではないし公表できない仕事もたくさんある!!!!笑
実績公開不可のお仕事がなぜ多いのか、というのは別の記事でも詳しく説明してます〜〜
声優志望の方でも声優の仕事はアニメの仕事、って思ってる人も多いんですけど、
アニメ以外にも色々なお仕事があって、そういうお仕事を自分がやる可能性をイメージできていた方が、
お仕事の幅も広がるし、選択肢も広がっていいんじゃないかな〜なんて思います。
昔よくマネージャーさんに、
アニメ以外の仕事もできるようになりなさい!
ナレーションがしっかりできれば食べて行ける声優になるから!
って言ってもらっていました。
こういうの教えてくれてたのってすごい有難いことだったよなぁって今は思います。
もちろんアニメだけで生計を立てられている方もいるけど、ほんっっとに一握りの方だし、
何よりも声優って続けていくことが難しい仕事だと思うんですよね。
だからこそ、アニメ以外にも色々な仕事があるというのは、声優を目指す方にもぜひ知っておいていただきたいな〜って思います。
アニメしかない!って思うよりも、
色々な声の仕事があって、そういう可能性があるって思えた方が、もう少し力を抜いてお仕事に取り組めるかもしれないしね…!
養成所や専門学校でのレッスン以外に、
ぜひ声優の仕事にどんなものがあるのか、どんな働き方ができるのか、
声優という職業に対する理解を深めるための勉強もしてほしいな〜と思います…!
声のお仕事をより楽しく、長く続けるために、そういう勉強って大事だと思うの…!
読んでみてほしい本もまとめてるのでぜひそちらもチェックしてみて〜〜!
読んでくれてありがとうございました!
ではっ
まぁ私もアニメ大好きなところから声優業に憧れて業界に入ったので人のことは言えないんだけどね笑