声優は声の仕事だし、演技をしている時は身体は動かさないから筋トレは必要ないだろう、と考えている方もいらっしゃるかと思うんですが、
声優になるのに筋トレ、しといた方がいいと思います!
バキバキに筋トレした方がいい、とまでは言わないのですが、声優は見えないところに筋肉が付いている人が多いです。
声というのは元をたどれば息なわけですが、息をたくさん吸ってたくさん吐くにはそれなりに筋力が必要なのです。
見た目が筋肉隆々な声優さんばかりではありませんし、女性声優さんは華奢な方も多いので意外に思う方も多いでしょうが、
筋トレって声優として仕事をしていくのにとても重要なことなんです。
筋トレが必要な理由
声優は声を使って仕事をするわけですが、
そもそも声の元は息なんですね。
その息をコントロールすることができないと、台詞を満足に言うことができないんです。
例えば長台詞。
肺活量がない人にとって長台詞は地獄でしかありません。
ブレスをうまくとれないと台詞そのものを言うことができないですし、
音そのものが弱くなってしまって、表現したいイメージをうまく表現することができなかったりするんですね。
他にも悲鳴や絶叫といった声を張り上げるような芝居は、発声のための筋肉がしっかりついていないと出ないものです。
特に笑う芝居なんかはお芝居を始めたばかりの人には難しかったりします。
いろんな表現をするためにはきちんと筋トレをしないといけないものなんですね。
筋トレメニュー
筋トレのメニューは色々ありますが、やはり声優がよく使う筋肉としては
- 表情筋
- 横隔膜
- 体幹
あたりをトレーニングしておくと良いと思います。
日本語は特に喋る時にあまり表情筋を使わない言語なので、日本人は表情筋があまり発達していない人が多いんです。
なので表情筋は結構鍛えようと思って筋トレをするとすぐに効果が現れます。
滑舌もよくなりますし、音の響きもよくなるはずなので、もっとクリアな音を出したい、という人は表情筋のトレーニングをするといいでしょう。
横隔膜や体幹のトレーニングは本を参考にしたり、ボイトレに通うのが良いと思います。
筋トレしとくと丈夫になる
中には体作りのために筋トレをしている方も多いです。
声優はそもそも簡単に休める仕事ではありません。
もちろん本当に体調が悪ければ休むことはできますが、それはそのまま自分の評価を下げることになってしまうんですね。
事務所に所属していても声優は個人事業主ですから、自分の仕事のあり方がそのまま自分の評価に直結します。
風邪で仕事を休んでしまうような事があれば、「体調管理をできない声優」というレッテルを貼られてしまいます。
アフレコを一回するにも多くのスタッフさんが関わっていますし、スタジオもレンタルしているわけですから
そこで仕事を休んでしまえば、もう一度スタジオを借りてもらわなくてはいけなくなりますし、スタッフさんにも自分一人の収録のためだけに集まってもらわなくてはいけなくなります。
レギュラー番組で収録が毎週あるような現場ならまだしも、
単発の仕事だったらそうはいかないですよね。
だからこそ、体を丈夫にするために筋トレをしている、という人は多いのです。
声優さんは舞台をやられている方も多いので、筋トレをしておくと怪我をしにくくなる、というのもあります。
商売道具は自分の身体
結局声優は自分の身体そのものが商売道具になりますから筋トレをして身体を鍛えておくことは大切です。
楽器や道具があるものではなく、身体そのものが商売道具なのですから、道具の整備、という意味でも筋トレは重要ですね。
また、発声のための筋肉が十分ついていなかったり、発声方法が間違ったままに声を出し続けると
喉を痛めたりする原因になります。
間違った方法のまま発声を続けると取り返しがつかない病気になってしまう可能性もあるのです。
発声や筋トレは、声優になりたいという人からしたら地味な努力に感じるかもしれません。
つまらない、と感じる人も多いでしょうが、今第一線で活躍されている大ベテランの声優さんでさえ、こういった地道なトレーニングをされている方ばかりです。
筋トレは毎日やればすぐに変化を実感することができる、実はとても簡単な努力方法です。
読んでくれてありがとうございました。
では。