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声優になりたい初心者が陥りがちなミス

声優になりたいという人は今、30万人以上いると言われています。

声優の専門学校や養成所のCMも至るところで見かけるようになってきました。

 

私も声優として活動しているので、それを知っている周りの人から「友人が声優になりたいと言っているんだけど相談に乗ってあげてくれない?」という話をよくされます。

 

実際声優になりたい人が、相談をしたりできる場所って本当に限られていると思うんですね。

 

今回は声優になりたい初心者の人が陥りがちなミスについて少しお話していきたいと思います。

 

個性がないと思ってしまう

 

実はこれ、私もデビューしてから数年悩み続けたことなんですが、

多くの声優初心者が「自分の声には特徴がない。個性的じゃない。」といって悩み始めるんです。

 

確かに今メインのキャラクターを何本もやられている声優さんの声ってやっぱり個性的で、その人にしか出せない特徴的な声をしている、と感じますよね。

 

女性声優さんだったらとても特徴的な可愛い声だったり、

男性声優さんだったらものすごく色気があってかっこいい声だったり。

 

そしてそれと比べてしまうと、初心者の人の多くが「自分は特徴がない声だ」と感じるのだと思います。

 

私も実際感じていましたからよくわかります笑

 

でも、特徴のない声なんて実はないんですね。

 

きっとみなさんも家族の声や友達の声ってなんとなく遠くから聞こえても「誰々の声だ!」って判別できると思います。

 

仲が良くてよく一緒に過ごしている人の声は判別できるものなのです。

 

つまり、声優業界でも同じことが言えて、

「よく聞いている人の声」というのは記憶に残るから「特徴的な声」に聞こえるんです。

露出回数の問題ですね。

 

さらに言えば、声帯の形というのは誰一人同じ人はいません。

その人に出しやすい声というのが必ずあって、それは別の人とは同じにはなりません。

 

骨格や体型である程度音が似通ってくることはありますが、

私たち一人一人が顔や性格が違うように、声も生まれた時から個性を持っているものなのです。

 

もし、自分の声に特徴がないと思うのなら

その時は自分の芝居が「誰かの真似になっていないか」ということを考えてみてください。

 

声優の大先輩に言われた言葉があります。

 

「みんな誰かの真似をしようとするから似たような声になる。誰の真似もせず、自分の声で行けばそれは個性になるんだよ。」

 

これが多分答えだと思います。

 

きっと知らず知らずのうちに、

  • 「可愛い声というのはこういうもの」
  • 「かっこいい声というのはこういうもの」
  • 「このキャラクターだったらあの声優さんみたいな声だろう」

といった先入観に動かされているのでしょう。

声優みたいな声を出したい?それ、すごい間違ってます。

 

見る作品ジャンルが偏りがち

 

声優の初心者は自分の好きを突き詰めて声優になりたいという夢を持っている人が多いです。

 

もちろんそれはとても良いことだと思います。

 

アニメが好きだから声優になりたいと思った。

吹き替えが好きだから声優似なりたいと思った。

 

それはとても素敵なことなのですが、

本当に声優として食っていきたいなら、声優の仕事をもっと学ぶ必要があります。

 

声優の仕事はアニメだけでも、吹き替えだけでもありません。

私の声優の友達はアニメが好きでこの業界に入ったのに吹き替えの仕事ばかりやっています笑

 

声優の仕事にはいろいろな種類があります。

そして根本的には全て「お芝居」です。

 

お芝居をするのにアニメだけ見ていてはアニメのお芝居から抜け出すことができなくなります。

アニメも吹き替えもナレーションも出来た方が芝居の幅が広がるだろうし、息の長い声優になることができるでしょう。

 

本当に活躍されている声優さんはいろんなものから芝居のヒントを得ようと、様々なジャンルのエンターテイメントを嗜む方が多いです。

 

偏ったジャンルだけに特化するより、興味をもったエンターテイメントはなんでも見に行ってみるといいと思います。

声優になるにはどんな勉強をすればいいのか

 

アフレコの練習ばかりしたがる

 

やっぱり声優初心者は声優っぽい練習が好きですからアフレコの練習をとてもしたがる人が多いんですね。

 

しかしアフレコの練習って基礎ができていないうちにやっても何にもなりません。

 

声の出し方、体作りができていないうちから声を出す練習してしまうと最悪喉を痛めてしまうこともあります。

 

ボイトレでもよく、抑揚表現は最後に教えます。

なぜならいくら抑揚があってもリズムやピッチが悪かったらその歌は下手に聞こえるからです。

 

大切なのは基礎練習を繰り返し繰り返し愚直にやっていくことです。

 

大ベテランの声優さんでも、基礎練習は毎日かかさない、という人は大勢います。

派手な練習ばかりやろうとするのはやめた方がいいでしょう。

声優の基礎訓練ってつまらないものが多い。

 

レッスンを受けるだけでは成長しない

 

声優初心者はレッスンを受けているだけで上手くなっているような気持ちになっている人が多いです。

 

週に1、2回、専門学校や養成所でレッスンを受けている人はそれだけで満足してしまう。

 

だけどそれでは一週目も二週目も変わらなくなってしまいます。

 

一週目よりも二週目、昨日の自分より今日の自分が成長できているというような感覚がない限り

成長はしていけません。上手くもなりません。

 

そのためにはレッスンの復習をちゃんとするべきだし、レッスンがない間も自分でできることはないか探し、実践していくことが大切です。

 

それをするだけで、きっと周りと差をつけることができるでしょう。

一人でできる声優の演技の練習方法

 

今回は声優初心者が陥りがちなミスについてお話してみました。

読んでくれてありがとうございました。

 

では。

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