声優になるには専門学校に行って、養成所に通わなくてはいけない、と思っている人は多いと思います。
さらに、「そこでしか声優になる勉強はできない」と思っている人もいるでしょう。
ただ、実は声優になるために自分で努力できることはたくさんあるし
勉強しておくと声優になった時に役立つことって結構あります。
声優になるためにどんな勉強をしたらいいのか、ということについて今回はお話してみたいと思います。
声優に学力は関係ない
まず、声優になるのに学力は関係ありません。
頭がよくないと声優になれない、というわけではないし
学歴も関係なければ、資格も必要ではありません。
小学生や中学生が学校に通いながら声優業をこなしていることだってあるくらいですから
こういった勉強をしていないと声優になれない、というものがあるわけではないんです。
なので「この勉強をしなくちゃいけない」というものがあるわけではありません。
ただ、やっておくといい勉強というのはあります。
漢字
声優の仕事は台本を読んで、そこから表現をすることが仕事です。
台本が読めなくは話になりません。
例えば台本をあらかじめもらえる現場で、
台本とVTRの練習をしたから本番に臨む、という仕事なら漢字がある程度読めなくても
台本をもらった時にわからない漢字を検索しておいたりすることができますから問題ないと思います。
しかし声優の仕事の中には「台本をその場で渡されてその場で読まなくてはいけない」という仕事もあります。
漢字を間違えればそこで仕事の流れが一旦ストップしてしまいますし
改めて録音しなおさなくてはいけないので、それだけ収録に時間がかかってしまいます。
円滑にお仕事をするためにはやはり漢字や日本語の勉強は必須と言えるでしょう。
高校生の時に、デビューして、
現場の偉い人に「何を勉強したらいいですか?」と聞いたら「とりあえず漢検やったらいいよ」と言われました笑
知っているにこしたことはないですからやっていて損はないと思います。
それから漢検の本を買ってしばらく勉強していました笑
イントネーション
漢字のように「この漢字読めないな」と気づけるものならいいのですが
イントネーションというのは自分が間違っていることがわからないものなのでものすごく厄介なものなんですね。
声優は普段からアクセント辞典というものをよく眺めていますし
声優をやっている人はこの本は絶対に持っています。
普段から気になるアクセントがあればこまめに調べるようにしているんですね。
また、アクセント辞典も慣れていない人からすると
読み方さえ分からないと思います。
これに慣れるため、また音の高低がわかるようになるためにもこういったアクセントの勉強はしておいた方がいいと思います。
読解力
先ほどもお話しましたが声優は台本を読んで、そこから色々なものを読み取って
表現していくのが仕事です。
表現には正解不正解はありませんからこれはもう勉強しようがないのですが、
やっておくと良いことは「表現の引き出しをたくさん持っておく」ということです。
仕事現場でどんな表現が正解になるかはわかりませんが
「今やった演技と違う演技をしてみてください」
というリテイクはたくさんあります。
そんな時に、やっぱりキャリアが長い声優さんは自分の持ってきた演技プランを簡単に捨てることができますし
別のプランをたくさん持っているんですね。
たくさん種類を提示することができて
すぐにその中からその現場における正解が見つかるわけです。
だからこそ、演技プランをたくさん持てるように読解力をつけて
「この台本に書いてあるのはこういう意味かな?それともこういう意味かな?」というような
演技プランの選択肢を増やせるようにしておくことが大切です。
読解力は一朝一夕で身につくものでもないですから
できれば普段から読書をする癖をつけておくといいでしょう。
それもあまりジャンルが偏らないようにするといいと思います。
- 児童書
- ライトノベル
- 小説
- 伝記
- 漫画
- ビジネス本
色々な書籍がありますから気になったものはとりあえず読んでみる、くらいの勢いで読んでいけるといいと思います。
心理学
これは私が心理学部出身だから言えることなのですが
心理学というのはものすごく演技と密接な関係があると思っています。
人がどういう時にどういう心理でどんな行動をとるのか。
これって芝居に繋がるものだと思うんですね。
一口に心理学と言っても種類は色々ありますが、
興味が少しでもわきそうな心理学の本を読んでみるといいと思います。
経験が力になる
役者の場合はどんな経験も何かしらの表現に活かすことができると思います。
なので声優になるためにしなくてはいけない勉強なんてものはないですが
やっておくと絶対に役立つと思う勉強についてご紹介してみました。
ここで書いた内容以外でも
全ての経験が武器になるのが表現の世界です。
一番は、自分が興味を持ったことにチャレンジしてみる、
ということを大切にしてみてください。
読んでくれてありがとうございました。
では。