声優を目指している人、声優業界に興味がある人はやっぱりきになるのは声優のもらっている年収の事だと思います。
特に声優志望の人にとっては年収事情は知っておくべき情報と言えるでしょう。
今回は声優の給料の仕組みとともに年収事情について少しお話していきたいと思います。
ピンキリ
とはいえ、声優の平均年収はいくらです、なんて具体的な数字は出せません。
もう本当にピンキリなのです。
声優は扱いとしては事務所に所属していても個人事業主になるので、一人で経営をしているようなものなんですね。
つまり完全なる成果報酬制で、仕事があればあるだけ給料が入ってくる、逆に仕事がなければ全く給料はない、というのが声優の収入事情です。
そして声優の仕事だけで食べていくことができている人は現状300人未満だと言われています。
声優になりたい人が30万人以上いると言われているので、相当な比率ですよね。
そして声優業界では声優の仕事だけで食べていくことができている人の人数のほうが少ないので、平均年収といえばとんでもない値段になってしまうと思います。
声優としてデビューして3年のうちは基本的に新人料金での仕事になるので、アニメや吹き替えのお仕事は1本1万5000円です。
例えば売れっ子の声優さんだとして、毎日何かしら1本仕事が入っていたとしても
1万5000円なら45万。
声優事務所に所属していればそこからマージンを取られますから手元に入るお金は月に30万円くらいでしょう。
しかし新人のうちに毎日仕事があるなんてまずありえません。
レギュラーの仕事は1クールなら月に4本×3ヶ月で12本のお仕事の予定になります。
しかし制作のスケジュールで収録が飛んだりすることもあるので、スケジュールのキープ自体は15週〜18週くらいできます。
そのうち何周かは制作の都合でスケジュールバラしになるわけですから、突然やってくる休みみたいなのがたくさんあるんですね。
そう考えると毎日仕事があるなんていう状況はほぼありえなくて
例えば毎日テレビ番組の生放送のナレーションをしている、だとかそういったレギュラーがない限りは結構お休みも多い仕事なのです。
逆にランクがついて単価が上がれば、本数は少なくても稼げるようになってきますが
単価が高くなる分、制作的にはその声優を使いにくくなります。
そう思うと単価が上がるというのも問題なんですね。
ただその単価が上がっても起用されるような声優さんに関してはテレビCMなどのナレーションも担当されている方が多く、
テレビCMなどはスポンサーからギャラが出るので年収が一気に跳ね上がります。
これくらいになってくると年収数千万、億単位になってくる声優さんもいらっしゃいますが
本当に一握り中の一握りという感じでしょう。
事務所所属かフリーか
年収に関しては事務所に所属しているか、フリーランスで声優をやっているか、というのでもかなり違いが出ます。
声優事務所の場合はマージンが20〜40%ほど取られるところがほとんどで、さらにそこから源泉徴収も引かれるので、
実際に手元に入るお金というのはギャラの5。6割くらいと考えたほうがいいんですね。
つまり、月収20万円稼ごうと思ったらギャラでは40万円くらい稼がないといけないわけです。
これは新人のうちはかなり厳しいです。
収録の仕事だけではまず無理でしょう。
だからこそ、ランクがついてから事務所を移籍したり、独立したりする声優さんが多いんです。
声優以外の仕事
声の仕事だけで設けていくのはかなり難しいので、イベントやアーティスト活動で稼いでいる人も多くいます。
ランク制度というのは日本俳優連合というところが作っているもので、映像作品に対する制度なので
イベントや音楽活動に関しては関係してきません。
また、イベントなどは物販などもありますので、テレビ放送が無料なのに対して
そういった企画は収益性が高く、ギャラもかなり高い金額にしてもらえることが多いです。
そういった収録の仕事以外のところでギャラをもらえば少しは年収が高くなっていくかと思います。
それでも安定した仕事なんてないですし、多くのイベントが1回で完結するものなので
来月は収入が0かもしれない、という恐怖と戦いながら仕事をしていかなくてはいけないのが声優です。
声優の仕事で食べていける人は少ない
今回は声優の年収についてお話してみました。
正直新人声優のころは年収が100万円にいかない人がほとんどだと思います。
それくらい、駆け出しのころはバイトよりも稼げないことが多いのが声優業界です。
ただ、声優の仕事1本だけでやっていっている人よりも、声優の仕事をメインに、副業をたくさんやられている方もたくさんいらっしゃるので
仕事は一つに絞る必要はないんじゃないかなと思います。
読んでくれてありがとうございました。
では。