声優を目指している人は特に、声優の交友関係については気になるところだと思います。
声優の仕事をしていると、実際どんな交友関係が広がるのか?
声優同士は仲が良いのか悪いのか?笑
そんなことを今日は話してみたいと思います。
同い年が少ない
声優業界で同い年の友達を見つけるのはなかなか難しいです。
学生時代は同い年の友達と一緒に勉強して、交流を深めて、
さらに一般的な会社に就職するなら就職しても「同期」という概念があり、
同い年の友達や同僚と仕事をしたり遊んだり、ということは多いかと思います。
ただ、声優にはそういった概念があまりありません。
もちろん事務所の同期というものはありますが、
それは同い年、ということではなく、事務所に入った時期が同じだったり、デビューした時期が同じだったり、
専門学校に通っていた場合はその専門学校のクラスが同じだったりすることを同期、と呼んでいます。
なので声優業界で同期、というと同い年、という意味ではないので、
同期でも全然年齢が離れていたりするんですね。
何歳からでもなろうと思えば声優になれるものですが、
つまりこれは同期が何十歳も年が離れてる場合もあり得る、ということなんです。
実際に私も60代の方に「最近デビューしたばかりなんでいろいろ教えてください」と言われたことがあります。
逆に結構年下なのに自分より芸歴が長い声優さんがいたり。笑
戸惑うこともありますが、声優業界にしかない交友関係の面白さだとも思うのでとても楽しいです。
年齢や性別などは関係なく、先輩後輩関係ができる、という意味では声優業界の交友関係は本当に面白いですよね。
とはいえ、同い年が少ないのはちょっと寂しいこともあったりします。
私は92年生まれですが、この年は結構いろいろあった年代で、
高校卒業式が地震で延期になったり、成人式が大雪だったりした年なんです。
同い年にしかできないトークみたいなものもあるので、声優業界で同い年の子を見つけるととても嬉しかったりします。
でも日常的に一緒に仕事ができるわけではもちろんないので、同い年声優さんとの交流がたくさんあるわけではないし、
どちらかというと、同い年と遊ぶ、となると声優以外での交友関係の方になってきます。
同じ声優業界の友達
声優業界の友達は年齢層は幅がありますし、先輩後輩ももちろんあったりするけれど
やっぱり仕事のことの相談も出来るし、仕事の相談となると同じ業界の人じゃないと伝わらなかったり言えなかったりすることはたくさんあるので笑
とても楽しい交友関係が広がっています。
一回り以上年齢が違って、さらに先輩後輩関係だとしても、
人間として付き合ってくれて、とても仲良くしてくれる人がたくさんいます。
ただ、同じ仕事場の仲間であり、声優であるということはライバルである、ということを考えると、シビアに考えなくてはいけないところもあります。
時には同じ枠をかけてオーディションで競うこともあるのが声優同士、ということですからね。
特に同性の場合は仕事上ではライバルになりやすいです。
制作スタッフさんの友達
声優は声優だけでなく、一緒に仕事をする制作スタッフさんとの交友関係も築くことができます。
収録現場や、作品の打ち上げなどで仲良くなることができれば、制作スタッフさんと友達になったり、
また別の作品を一緒に作る、つまり新しい仕事につながる、ということも大いにありえます。
仲良くなると定期的に飲みに行ったり、一緒にどこかに遊びに出かけたりももちろんあります。
声優同士ではなく、同じ職場だけど、どちらかというとクライアント目線で自分の仕事を見てくれている制作スタッフさんとの交友関係はとても大事だと思いますし、
お話をしていてもとても面白いです。
より自分の仕事を客観視出来るような情報を仕入れる事ができたりなんかして、
仕事の話ではとにかく収穫が多いですね。
声優が関わる作品というのは声優以外のとんでもない数のスタッフさんがいてくださるからこそ出来上がっていくものです。
なので、声優とはまた違うポジションで、作品作りに携わっているスタッフさんとの交友で、
どうやって作品が出来上がっているのか、どんな工程で作品が作られるのか、ということも勉強することができます。
声優以外の交友関係
声優はどうしても声優同士や、制作スタッフさんとの間で交友関係が広がりがちですが、
仕事とは全く別のところの交友関係もとても大切なんじゃないかなと思うことがあります。
仕事面で考えた時の交友関係
私は声優以外の人、つまり業界とは全く関係ない人との交友関係がとても大事だと思っています。
なぜなら、普段演じるキャラクター自体は「声優」であることはなかなかないからです。
だからできるだけ多くの人、多種多様な人たちとの交友関係が自分の仕事に生きてくると思っています。
もちろんアニメ作品は特に、日常的な人間の生活とリンクするところが少ない作品もあります。
ファンタジーや異世界などがメインテーマの作品はなかなか資料となるものを日常生活や自分の交友関係から見つけ出すのは難しいです。
でもやっぱり、多くの人との関わり、多くの人の生活の話を聞くことが、たくさんの役を演じる上で必要なことだと思っています。
精神面で考えた時の交友関係
声優は不安の多い職業です。
明日仕事がなくなるかもしれない、友達でもライバル。
そんな中で何も仕事のことを考えずに一緒に楽しく過ごせる交友関係は精神的にとても安らぎます。
そういう時間って絶対に必要だと思うんです。
どうしたって同じ業界の友達と一緒にいて、声優の仕事関係の話にならないで楽しく遊んで解散、なんてことはなかなかないんです。
それだって仕事をしていく上で大切な時間だけれど、
それ以外の全く業界に無関係な人と一緒に遊ぶ時間は自分の逃げ場にもなるし、休憩になると思うんです。
だから私は学生時代の交友関係がとても大切です。
たくさんの交友関係が自分を作る
芝居をする、という声優業の特性上、交友関係はいろんなところに持っておいたほうがいいと思っています。
それは専門学校か普通の学校かで進路を悩んだ時も同じことが言えます。
もちろん私の個人的な意見ですが。
いろんな交友関係を持っているほうが、自分のメンタル的にも楽です。
読んでくれてありがとうございます。
では。