苦手を克服したい、自分の弱点を改善したい、という人、
苦手を克服するよりも自分の得意を伸ばした方がいいです。
苦手を克服しようとする気持ちはとても大切だと思うし
いつか必要になってくることもあるかもしれないけど、苦手ってなかなか克服できないものなんです。
苦手を克服するより、自分の得意を伸ばす方が全然簡単。
なぜなら苦手なものは自分にとって苦痛なものが多いから。
そして自分が得意とすることは、自分にとって楽しいことである場合が多いからです。
苦手を克服しようとする教育
自分が苦手だと思っているものを克服しなきゃいけない、という気持ちが生まれやすいのは実は日本人特有の傾向です。
なぜなら日本の教育が「苦手を克服して、全てにおいて平均点をとる」ということを目的にしているから。
実は海外だと「苦手なことよりも得意なもの伸ばしていきましょう」という教育方針の方が普通だったります。
日本は苦手教科を集中的にやらせて、全ての教科において平均点をクリアできるように目指す教育なんですよね。
でもこれってものすごくしんどいことです。
だって苦手教科って「嫌い」だから苦手なんだもん。笑
そして苦手を克服しようとすると、得意を伸ばすよりも全然時間がかかってしまいます。
それでもそういう教育方針が当たり前だと思って私たちは苦手を克服しようとし、
気がついたらなんでもそつなくこなすけど、自分の得意がなんなのかもわからなくなっていく。
私も今までそんな感じでした。
→好きなことが見つからない、という人に今日から変えて欲しい事
何がしたいかわからなくなる現代病
苦手を克服することが大事だと教わってきた私たちは、なんでもそれなりにこなせるようになって
結局どれが自分の得意かわからなくなって、「自分が何がしたいのかよくわからない」という状態になってしまうんだと思います。
「自分の強みはなんですか?」という問いに答えられない人はとても多いし
私も強みを見つけるのにとても苦労しました。
本当はみんな自分の中に得意と不得意があったはずなのに、それが均一化されてしまって
自分の得意がわからなくなってしまう。
そして自分の得意がわからないままに就職する段階になって
「自分は何がしたんだろう?」と思ってしまう。
苦手を克服することによって、自分の指針を失う。
でも本当は、昔自分に得意と不得意があったんです。
得意は自分の強みになる。自分の武器になる。
得意を伸ばせば個性になる
フリーランスとして働くようになってから、ものすごく感じることなのですが、
自分の個性って、掲げるだけでそれをビジネスにしていくことができます。
例えば私は声優ブロガーという肩書きを名乗っていますが、これは私の個性です。
声優という仕事、ブロガーという仕事は自分にとっての得意。
それを発信することによって、声優の仕事を新規でいただいたり、「書く」ということそのものが仕事になっていっています。
これは自分の得意を伸ばして尖らせて尖らせて、それをアピールしてるから。
得意を突出させて、アピールするようにしています。
苦手なものはたくさんあるけど、結局自分にあんまり必要のないことを克服しようとしても意味がないんですよね。
本当に必要なものだと感じるのであれば苦手を克服することも大切ですけどね。
でもまずは自分の得意を伸ばした方が、人にアピールできるものが増えて、人に覚えてもらえるようになります。
声優業界に入ったばかりの頃、マネージャーさんに、
「自分はこういうキャラクターなら得意です!」っていうキャラを一つ持っておいた方がいい。
そうしたら「こういうキャラならこの子!」って思い出してもらえる。
そこから徐々に違う役にチャレンジしていけるようになればいい。
という話をしてもらったことがあります。
得意を伸ばせばそれが個性になって、個性が人に認知されればそれが仕事になる。
そこから自分を広げていくのでもいいと思うんですね。
苦手を克服することが必要な時もあります。
でも苦手を克服する前に、自分の得意を伸ばしてみる、ということを先にやってみると
もしかしたら自分の個性を活かした生き方ができるようになるかもしれません。
SNS社会になって、誰でも自分をアピールできるようになった今。
自分の個性を尖らせていくことで、自分のやりたいことを仕事に変えられるようになってきてると思います。
読んでくれてありがとうございました。
では。