ラジオで紹介させていただくお便りを募集するのに質問箱を設置していますが
先日このような質問が来ました。
事務所に所属するのに年齢制限があったり、オーディションで年齢制限があることもあります。
オーディションに年齢制限がある場合もある
事務所に所属していても事務所からいただくオーディションに年齢制限がある場合もあります。
特に今は声優がアイドル売りをされることもあるので、こういった制限ができてしまうのは仕方がないことだと言えるでしょう。
ちなみに年齢以外にも
- 身長
- 方言が喋れるか
- 外国語が喋れるか
みたいな条件があることもあります。
それはどのような作品を作りたいか、その近くから逆算してついてくるオーディションへの制限で
例えば方言ものの作品を作りたいのであればその方言をしゃべることができる声優さんにオファーすることも多いですし
アイドルものの作品を作るときにキャラクターの中の人たち、つまり声優達にもライブを行ったりイベントを行ったりしてほしい企画の場合は、
年齢制限がついたり身長の制限がついたりすることがあるわけです。
今は作品も色々なジャンルがありますから、作品によってはそういう制限がついてくるのはしょうがないことなんですね。
方言の場合は自分が喋ることができない方言のキャラクターでもキャスティングされることがあるし、
その制限が絶対というわけではないのですが。
ただ制作から声優事務所へオーディションの案件が来る時に「こういう条件に合う人を何名か候補でだしてください」
という注文があることはよくある事みたいです。
事務所に所属しても事務所には自分だけが所属しているわけじゃなくてたくさんの人たちが所属しています。
事務所だってたくさんの人をプロモーションしていかなくてはいけないわけですから、オーディションが来たらその条件に合う所属者を候補として出すのが自然な流れなんです。
声優が年齢を伏せる理由
ちなみに声優が年齢を伏せる理由は少し前のアイドル的なポジションだからじゃないかなと思います。
今のアイドル業界は会いに行けるアイドルが主流だと思いますが、
昔は多少偶像崇拝的なところがありましたよね。
その風潮が今は声優業界にきているような気がします。
そもそも声優はキャラクターと言う作られたものを演じていて、
本当は表に出てくる必要のない役者です。
だからこそ自分の個性が前に出過ぎることによってキャラクターへの邪魔になってしまうのではないかと危惧する人もいます。
やっぱり愛されるべきはキャラクターだし、そのキャラクターを演じている声優のパーソナルな側面がわかることによってファンをがっかりさせたくないという思いがあります。
声優の活動は作品ありきですからね。
長く活躍できる人になるために
年齢制限があったり様々な条件があるようなオーディションというのは「この企画をやりたいからこの条件でオーディションをする」というものです。
ただ声優はアイドルと違って何歳からだって挑戦できる職業だと思うし、
アイドル的な活躍方法もあるけれどそれ以外の活躍方法だってたくさんあります。
アニメ以外の働き方だってあるし、長く業界で活躍していくことができる声優さんというのはアニメ以外の仕事もこなされている方が多いです。
長く声優業界でお仕事をしていくためにはルックスや年齢以外にも必要なものがあると思います。
逆を言えば声優という仕事に挑戦するのに遅すぎるということはないということ。
年齢制限があるような条件付きのオーディションみたいなのは受けられないこともあるかもしれませんが
声優として長く活躍できる声優さんを目指せばいいんじゃないかなと思います。
そういった条件付きのオーディションが全てではありませんからね。
読んでくれてありがとうございました。
では。