自分で運営しているラジオの方で質問箱でお便りを募集しているのですが
そこによくこういった質問が来ます。
今地方に住んでいるけれど、すぐに上京できる状態ではなく
もどかしくて仕方がない、というような内容がとても多いんですね。
確かに地方に住んでいるということで
- 「周りの人から遅れてしまう」
- 「東京に住んでいる人よりもハンデがある」
という風に考えてしまうことは仕方がないことだと思います。
でもそう言ったもどかしい時間の中でもできることはたくさんあると思うんです。
上京までがもどかしいという気持ち
現状は、声優の収録というのは都内がほとんどで、
地方にいながら現役バリバリで活動をするというのは難しい仕事です。
やっぱり地方の方がハンデがあると思います。
基本的に現役で活動されているが講師として専門学校や養成所で教えていますから、
専門学校や養成所も、東京の方がレベルが高いと言えるのではないかと思います。
それは仕方がないことです。
それによって焦ってしまう気持ちが出てくるのはしょうがないですよね。
今できる最善をやるしかない
しかし焦ったところで、できること、やれることというのは決まっていますから現状でできる最善をやって行くしかありません。
もし今上京できる環境にあるのであれば、早く上京したほうがいいと思いますが
それができる環境ではないのであれば、「東京で勉強をしている人に遅れを取るのではないか」と考えても仕方がないことなのです。
そうやって悩んで焦ったりしても自分の実力が上がるわけではありませんし東京に行けるわけでもありません。
与えられた状況の中で自分の最善を尽くしていくことしか自分にはできないのですから、
悩んだり焦ったりする分その時間を自分を磨くことに費やしましょう。
私も一時期仕事を休業していた時は、
仕事ができないもどかしさに本当にストレスを感じました。
早く現場に戻りたい、この間に人に抜かされてしまったらどうしようということばかり考えていました。
しかしそれを考えれば考えるほど、ドツボにはまっていくと言うか
暗いところに落ちていくような気持ちになり、今自分が集中しなくてはいけない目の前のことがおろそかになってしまうのです。
悩むよりも目の前のことを一生懸命やるということ大切にしないと、
自分にとって何もプラスになりません。
悩む暇があったら悩む暇を作らないように練習したり努力をしていきましょう。
そうするしかないのですから。
ただ、地方にいるからといって全く何もすることができないかと言うとそうではないと思うんです。
ボイサン作って送りつける
例えば事務所にボイスサンプル送りつけるなんていう方法もあります。
かなり強引な方法ですが、実はこういった方法で声優になった人もいます。
自分が納得できる「これだったら事務所所属オファーが来るかもしれない」そんな風に思えるボイスサンプルが作れるなら
それを行きたい事務所に送りつけてみてもいいと思います。
実際突拍子もないことをすると、結構面白がられたりする業界です。
自分のガッツを見せつけるためにそういったことをやってみても良いのではないでしょうか。
ボイスサンプルを作るという過程で学べることも多いと思います。
- 自分で原稿を作ってその原稿を読んでみる。
- それをスマホでもなんでもいいから録音してみる。
自分の声を聞いてみて、気づくことも多いでしょう。
もちろん実力も必要ですし、運も必要だと思います。
さらに我慢強さも必要でしょう。
基本的にそうやって送りつけたボイスサンプルは聞いてもらえないでしょうからね。
それでも何かの拍子にチャンスが巡ってくるかもしれません。
そこに食らいついていけるようなガッツが必要だと思います。
どんなに恥ずかしい思いをしても、失敗をしても人に迷惑をかけても、
声優になりたいという気持ちがあるのなら。
動画公開を続ける
最近は誰でも動画を配信することができるようになってる世の中ですから
スマホなんかでも動画を撮ってアップロードしてみるというのも良いのではないでしょうか。
インターネットは簡単に距離の障害を乗り越えることができる素晴らしいツールです。
自分でラジオを作って配信してみることだって誰でもできるし
それこそボイスサンプルをのせてもいいし、自分で絵を描いて声を当ててみてもいい。
なんでもできると思います。
専門学校や養成所に入ってレッスンをしてもらって誰かにマネージメントをしてもらうだけが声優になる方法ではありません。
発信する方法はいくらでもあるし素人でもファンを作ることができる世の中になっています。
発信をうまくすることができる人には、デビューしなくてもファンがつくものです。
そんな方法を考えてみても良いのではないでしょうか。
必ず誰かが見てくれてると思います。
→ラジオをやりたい!と思ったら誰でもできる時代。その方法とは?
仲間を作って演劇をする
お芝居を誰かとするというのは東京じゃなくてもできることなので、
自分で仲間を作って演劇をしてみるというのもいいと思います。
地方でもワークショップを開催している演劇集団とかもありますしね。
とにかく生のお芝居にたくさん触れて、一人ではなく大勢の人で芝居を作っていくということを勉強すると
必ず声優業に活きてくると思います。
もちろん基礎を鍛えることも大事
いろいろ言いましたが、誰でもすぐに練習することができて、現役のプロの方でも必ず欠かさないのが基礎を鍛えるということです。
基礎をなくしては何もすることができません。
基礎があってからお芝居ができて素敵な表現ができるのだと思います。
なので地方にいてもそれは同じで
自分の基礎に自信がついてから悩むことを始めましょう。
基礎がきちんとついていないのだったら、基礎を学んで徹底的に磨いていくことが一番の近道です。
一人でも練習することができるのが基礎であって
専門学校や養成所に言っても結局一番最初にやるのは基礎です。
毎日欠かさず基礎練習をするようにしてみてください。
読んでくれてありがとうございました。
では。