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声優の基礎訓練ってつまらないものが多い。

声優になるために養成所や専門学校に通っている人は

「いつもレッスンで基礎訓練ばかりでつまらない」

と思っている人が実は多いと思います。

 

ボイトレも同じなのですが、

だいたい1時間のレッスンで、基礎訓練が半分以上。

本格的に課題曲や自分の好きな曲を練習できるのは残りのほんの少しの時間。

 

声優のレッスンでも、発声や柔軟ばかりして、アフレコの練習を本格的にやるようなレッスンは少ないです。

 

それでやっぱり声優志望者は「基礎訓練ばかりでつまらない」と思ってしまいがちで

最初は目新しいことが楽しいから頑張ってやっているものの

そこから練習内容が発展していかないと飽きてしまうことがほとんどなんですよね。

 

しかしこれには理由があるんじゃないかなと思っています。

今回は声優の基礎訓練がつまらない原因について少しお話して見たいと思います。

 

声優の基礎訓練

 

まず声優の基礎訓練にどんなものがあるのか、ということについてお話します。

 

滑舌訓練

 

喋るのが仕事ですから滑舌の訓練はもちろんやりますよね。

 

日本人は特に表情筋をあまり使わずに喋ることができる言語であるのと、もともとお国柄、あまりオーバーな表現をせずに喋るので

使っていない表情筋がたくさんある人が多いです。

 

これをほぐして、いろんな表情筋をバキバキにしていく作業が必要です。

 

マイク前では体を動かさずにお芝居をしなくてはいけませんから、

普通にお芝居をするだけだとちょっと物足りない芝居になってしまうんですね。

 

情報が音声だけの芝居になるわけですから実写の芝居と比べたら何かしら補完できるようなプラスアルファが必要です。

これが俳優と声優の違いかなと思っています。

 

その要素の一つが表情筋、つまり表情によるお芝居なんじゃないかなと思います。

アフレコを見てると思いますが、表情筋がみなさんとても豊かで、それだけでもだいぶ芝居が大きくなってるなと感じます。

一人でできる声優の演技の練習方法

 

筋トレ

 

声優で筋トレ?!と思う方もいらっしゃるかと思いますが、

筋トレはめちゃくちゃ大事です。

 

声を使うには筋肉を使っています。

特に体幹と横隔膜のトレーニングはとても重要。

 

これができるだけで安定した声を出せるようになるし、声量や肺活量も上がってきます。

 

声量があれば叫ぶ芝居などで無理をしすぎて喉を痛めることもありませんし

肺活量があれば余計なブレスをとらずにセリフを喋りきることもできるようになります。

声優になるには筋トレが必要な理由とは

 

発声の訓練

 

発声の訓練もたくさんやります。

 

これをわからないままにたくさん喉を使ってしまうと絶対に喉を痛めます。

柔軟体操をしないでいきなりマラソンをしたら怪我をするのと同じです。

 

発声のやり方はいろいろありますが、

人によって声帯の長さも重心も体のつくりも違いますから、その人だけの声の響きを研究していく必要があります。

 

感覚的なものなのでなかなか学ぶのも難しいジャンルです。

本当はボイトレの個人レッスンが一番いいと思います。

声優がボイトレに行って役立つこと

 

基礎訓練がつまらない理由

 

というわけでまずは基礎訓練の内容について説明してみましたが

確かに内容としては地味ですよね。

 

筋トレとか一人でできることですし

レッスンでやっても面白くないと感じてしまう人がいっぱいいるのもよくわかります。

 

ではなぜその基礎訓練がつまらないと感じるのか。

 

それは、基礎訓練をやる動機が

「先生にやりなさいと言われたからやる」

というものだからです。

 

そして多くの人が大人数でレッスンを受けているでしょう。

声優になるためのレッスンが個別レッスンなんて聞いたことないですからね。

 

だからきっと基礎訓練が楽しくないんだと思います。

 

例えば筋トレ一つとっても、人によって筋肉が弱いところ、強いところがあります。

その人それぞれに長所と短所があるはずなんです。

 

でも声優のレッスンではみんなで一緒にその訓練をしますから

「はいはいこれ知ってる〜」ってなるわけです。

 

筋トレなんて家で一人でできますから知ってる人からしたら「つまらない」と感じてしまうのも無理はないでしょう。

 

多くの声優レッスンが「個人個人を見るためのレッスン」ではなく「クラスを見るためのレッスン」になってしまっているんですね。

 

基礎訓練のほとんどが一人で家でもできるものですから

レッスンで基礎訓練ばかりやられると面白くないと感じてしまうわけです。

 

でも正直、そういった基礎訓練を家で一人でできない人が多いから、その基礎訓練をレッスンでやっている、というのもあります。

基礎ができていないままに本格的な演技の練習をしても喉を痛めるだけですから。

 

つまり、大切なのは基礎訓練を自分一人で調べてできるようになること。

まずはそこからなのです。

声優養成所のレッスンが「学校の授業」とは違うところ

 

自分に合った基礎訓練を探す

 

基礎訓練を楽しくやるためには

自分に必要な基礎訓練を探しましよう。

 

滑舌をやるにしても、自分は何行が苦手なのか、

じゃぁその行を鍛えるのに最適な早口言葉はなんなのか、と探していく。

 

台本を読んでいてどうも上手くいかないところを発見したら

それをうまくできるようになるのに何が必要なのか考える。

 

きっと自分に必要だと感じることができる基礎訓練なら楽しくできるはずです。

 

クラスでみんなでやる基礎訓練がつまらないと感じるのは当たり前。

だってその中には他の人ができなくても自分にできることがいっぱいあるでしょうからね。

 

大切なのは自分の苦手を自分の力、考えで研究して訓練をしていくことです。

声優になりたいけど不安で仕方ない、という時に考えて欲しい事

 

 

読んでくれてありがとうございました。

では。

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