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声優として仕事をしていく上での問題

つい先日、今の中学生がなりたい職業ランキング、というものが発表されていました。

中学生女子がなりたい職業の1位は見事「芸能人・声優」というものになっていました。

 

やっぱり声優人気はすごいんですね。

 

しかし声優はデビューするまでも大変ですが、声優としてデビューしてある程度仕事をしてからもたくさんの問題に直面します。

 

今回はある程度キャリアを積んだ声優がどんな悩みを抱え、どんな問題にぶちあたるのか、ということについてお話してみたいと思います。

 

声優事務所に所属するかどうか

 

ある程度キャリアを積んだ声優は仕事のやり方も、声優の仕事がどういう仕組みで回っているのか、ということもわかるようになってきます。

 

そうするとフリーランスで仕事をする、という選択肢もアリになってくるんですね。

 

もちろん声優としてデビューしたばかりの頃は事務所に所属していないと声優業界のパイプもありませんし、

自分の売り込み方もわからないだろうし仕事をコンスタントにとるのは難しいと思います。

 

なので最初は自分のやりたい仕事をやれそうな事務所を見つけて、そこに所属するのが大切です。

 

しかし事務所に所属しているとできないことも多くなります。

 

例えば声優にファンレターは届くのかでもお話しましたが、ファンの方のお手紙にお返事したり、サインをしたりすることも事務所から制限されますし、

舞台に出演したいのに事務所によってはNGを出されることもあります。

目についたオーディションを片っ端から受ける、ということもできません。

 

自分の本当にやりたいことをやるためには制限のないフリーランスとして活動する、というのも選択肢としてはアリなんですね。

私もそういう側面があって事務所を退所したところもあります。

 

もちろんフリー声優としてやっていくメリットデメリットはたくさんありますが、

どちらがいい、というのではなく性格的に合っているかどうか、というところでしょう。

 

事務所は何か問題が起きた時に自分を守ってくれる盾になってくれます。

 

でもそれゆえに動きづらくなるのも確かなのです。

 

だからキャリアを積んである程度人脈もできたら、声優事務所を離れる、というのも選択肢なんです。

もちろん自分のやりたい仕事に合わせて、事務所を移籍する、という選択肢もあります。

声優の移籍ってよく聞くけど、どういうことなの?

 

声優事務所に強く言えない

 

事務所に所属している声優が抱える問題として挙げられるのが「事務所にいろんなことを強く言えない」という問題です。

 

自分のことを営業してくれて、お仕事をくれるのが事務所ですから、やっぱりちょっと上下関係的なものは生まれやすいですよね。

 

声優にとって声優事務所は共同経営者です。

一緒に仕事をうまくやっていくためのチームだと思うんですね。

 

ではどういうポイントが問題なのか、ということについてお話してみたいと思います。

 

ギャラの問題

 

声優のギャラはちょっとわかりにくいところがあって、仕事ごとに金額交渉が必要だったりします。

 

一応相場的なものはあるのですが、クライアントさんとの関係次第だったり、制作費をなるべくカットしたい現場だったりすると交渉になります。

 

声優事務所に所属しているとギャラの交渉は事務所側がやってくれます。

 

でもこれはつまり「安いギャラで仕事を受ける可能性がある」ということです。

 

さらに言えば、ギャラのマージンは事務所との契約時に決めるので、

マージンが高くても「他の所属声優もみんなこのマージンだから」と言われてしまったらそこから覆すことは基本的にはできません。

 

声優事務所も「このルールに乗れないなら所属は不可」というスタンスですから。

つまりお金のことについてとても劣勢になってしまうんです。

 

事務所に所属しているのに、系列会社の仕事だからといって仕事をギャラなしで受けている声優さんもいます。

 

なかなか新人声優のうちはこちらから事務所に言いたいことを言えないのが問題です。

しかしギャラがあまりにもおかしすぎるのは考えものです。

 

ただでさえ新人声優は生計を立てていくのが難しいのですから。

 

所属する事務所を選ぶ時は、契約内容をきちんと確認して、お金のことは話しづらくてもちゃんと認識をすり合わせておいた方がいいと思います。

 

それがうまくできないと、騙されてしまう、ということもありますからね。

声優事務所と契約する時に絶対に気をつけた方がいいこと

 

仕事内容の問題

 

仕事の内容に関しても事務所にあまり強く言えない、というのがまた声優の問題です。

 

たまに声優事務所なのに「これは一体…」という内容の仕事があります。

あまり声優と関係のない仕事だったり、自分のやりたい仕事の方向性とは違ったり。

 

それが事務所がどのような経緯で話を持ってきてくれた仕事なのかにもよりますが、

仕事によっては声優本人は受けたくないと思ってしまう仕事もあるでしょう。

 

でも事務所に所属している身としてはそこで文句を言えないことも多々あるわけです。

できれば普段からマネージャーさんや事務所のスタッフさんと気楽に話せるような、

その流れで仕事の話もよくできるような関係性が築ける事務所がいいですよね。

声優事務所は大手だからいい、ってわけじゃない。

 

常に仕事が受け身

 

これは声優事務所に所属している声優でも、フリーランスの声優でも言えることなのですが、

どうしても声優の場合は仕事が受け身になってしまいがちです。

 

クライアントさんから仕事をする場を提供してもらわないことには仕事をすることができません。

 

でもランクがついてしまったらギャラも上がってしまうし、

声優がますます供給過多になりつつある今では仕事をとっていくこと自体がかなり難しくなってきてしまっています。

 

だから常に収入も不安定になるので、これが最大の問題点とも言えるでしょう。

 

フリーランスになっても仕事が簡単に取れるような業界なら先述したような問題も解消されますからね。

声優の仕事はオーディションを受けないと来ないの?

 

声優は問題がいっぱい

 

ある程度キャリアを積んでいる声優はどんな問題に直面するのか、ということについてお話してみました。

 

フリーになって声優業をやってみるとさらに業界の問題をいろいろ痛感します。

 

声優になるまでも大変ですが、声優になってからもずっと大変な仕事、それが声優という仕事なのでしょう。

 

しかも考えなきゃいけない問題はたくさんあって不安なのに、意外と相談できる人が周りにいない、ということも多いです。

同業者はやっぱりライバルだったりするしね…

声優としてやっていく中で愚痴を言ったりできる相手がなかなか見つからないのもまた問題の一つな気がしています。

声優同士でいじめはあるのか?に答えます。

 

読んでくれてありがとうございました!

ではっ

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