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声優に求められるアドリブ力とは

声優にはアドリブが求められるシーンがたくさんあります。

また、アドリブ力がある声優さんはいろんなところで重宝されます。

 

すごいなぁと思う大先輩の声優さんは特にアドリブ力がすごい方ばかりです。

 

声優のおけるアドリブ力とはどんなもので

アドリブ力のある声優さんはどう重宝されるのでしょうか?

 

アドリブとは

 

そもそもアドリブという言葉にあまり馴染みがない人もいるでしょう。

 

アドリブというのはどういう意味なんでしょうか?

 

アドリブはラテン語の「ad libitum」の略であり、「自由に」を意味する音楽用語。即興演奏・インプロヴィゼーション。

演劇、放送などで、出演者が台本にない無関係の台詞(せりふ)や演技を即興ではさむこと。また、その台詞など。

 

wikipediaより引用

 

wikipediaには以上のように書かれています。

 

ざっくり言うと役になりきって思いつきでセリフを話す、というのがアドリブということです。

 

声優の仕事では台本が必ず用意されていますが、台本にないセリフを演じる、つまりアドリブが求められることもたくさんあるのです。

声優の収録に関する専門用語

 

仕事で必須のアドリブ

 

では具体的に声優の仕事で求められるアドリブについてお話してみます。

 

役単体でのアドリブ

 

声優の台本には実は『<AD>』と書かれていることが多々あります。

これがアドリブの表記です。

 

  • セリフにはしなくていいけど何かしら音をつけたい時
  • 画面にキャラクターの口元が映っていないけれど、何かしらしゃべっている時

このパターンが主にアドリブ指示が台本に書かれている時です。

 

前者の「何かしら音をつけたい時」というのは

  • 走る息
  • 泣き芝居
  • ため息
  • 訝しむ息

など、言葉としてのセリフにはなっていないけれど音をつけておきたい部分で、

これもアドリブとして台本に書かれていることが多いです。

 

後者のキャラクターの口元が映っていない時、というのは、

  • 目元だけのアップ
  • 後ろを向いてる

などの場合や、そもそも画面自体にキャラクターが映っていない時に使われます。

 

台詞がついていて口元が映っていない時はオフ台詞、とも言われます。

 

また、台本に指示がなくてもト書き(台本に画の説明が書かれている箇所)を読んで

アドリブを付け加えた方がいいな、と思った時は自主的にアドリブを入れたりもします。

 

現場判断でその場で「ここにアドリブ何か入れておいてください」と指示を受けることもあります。

声優がセリフを練習する時にチェックしているポイント

 

ガヤ

 

それぞれの役としてアドリブをやる時もありますが、

それ以外にスタジオに収録にきている声優さん全員、または複数人で収録する「ガヤ」と呼ばれるものがあります。

 

これはいわゆる環境音のようなものなんですが、シーンによって必要になってくるアドリブ芝居になります。

 

例えば学校の教室のシーンだったらメインでしゃべっているキャラクター以外にもそのシーンでカメラに映っていないキャラクターがしゃべっているはずですよね。

 

昼休みはメインキャラクター以外のクラスの友達が一緒にお昼ごはんを食べながらしゃべってるはずなんです。

 

つまりそこの「ガヤ」を収録しないと、

教室で発せられる音がメインキャラクターたちだけの声になってしまってとても不自然なんですね。

 

なので声優はみんなでシーンに合わせて「ガヤ」を収録します。

これは基本的に全部アドリブです。

 

実は決まった台詞を喋るよりもガヤの方が難しいとすら言われています。

 

そのシーンを想像し、また自分のキャラクターも設定し、場違いなことは言わないように、

そこにいるキャラクターが言いそうな台詞を想像して即興で芝居する、というのは慣れていないとできないことだと思います。

 

先輩には「ガヤが難なくできるようになるまでは3年はかかると言われてる」という話を聞いたことがあります。

声優は台本に何を書き込んでいるのか

 

アドリブは演技の醍醐味

 

実は私はアドリブのお芝居がとても好きです。

 

アドリブ芝居をするのはとても難しいですが、

アドリブってその人にしか絶対に表現できないものを表現することができる手法だと思うんですね。

 

その人が考えるそのキャラクターの魅力を引き出せる手法なんじゃないかと。

 

そして大先輩の声優さんはアドリブ芝居で周りの声優さんやスタッフさんを爆笑の渦に巻き込む力があります。

声優において「演技力がある」とはどんなことなのだろう?

 

アフレコ以外で求められるアドリブ

 

実は演技以外にもアドリブと呼ばれるものがあります。

それは「機転をきかせた行動」というのでしょうか。

 

声優は今、アフレコ以外にもたくさん仕事が増えてきています。

 

  • テレビ
  • ラジオ
  • イベント

など、トーク力が求められる場面がすごく多いんですね。

 

そういう場面でもアドリブ力がある人は強いと思います。

 

今は誰でもネット配信のラジオとかできる時代なので

もし声優志望なら自分のラジオ番組を作ってみて練習してみるのもいいかもしれませんね。

声優ラジオの台本ってどこまでアドリブ?

 

アドリブ力はどうやったら身につくのか

 

アドリブは一朝一夕で身につくものではありません。

 

ただ結局つまるところ、

 

役として生きることができればアドリブも難なくこなくことができるようになると思うんですよね。

 

日常の中にもアドリブを勉強できるタイミングはたくさんあります。

  • 授業中みんながどんな話をしてるのか
  • 街中でしゃべっている人たちの会話
  • 隣に座っているカップルの話題

こんな小さな日常から、アドリブの勉強をすることができるはずなんです。

 

お芝居は常に、日常生活の研究です。

 

アドリブを身につけることでより個性的なお芝居、

求められる人になることができると思いますのでぜひ声優になりたい人は参考してみてください。

声優になるにはどんな勉強をすればいいのか

 

読んでくれてありがとうございました。

では。

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