先日質問箱に以下のような質問をいただきました!
ほとんどの声優養成所が半年に1回、あるいは1年に1回とかで査定というものを実施していますよね。
この査定を受けて評価が良ければ、養成所の上のクラスに上がれたり、養成所生から晴れて事務所所属に上がれたり、という流れになるわけで、
養成所に通われている方は査定の時期になるとみんなソワソワ。
養成所の査定に向けて個人レッスンさせて頂くこともあります〜
事務所さんや養成所によって見ているポイントは違うので一概には言えないのですが、
事務所さんや養成所が見ているポイントを紐解く分析方法を今日はお話ししてみようと思います〜!
もくじ
欲しいと思う人材が事務所によって異なる
事務所が欲しいと思う人材は事務所によって異なります。
もっと言うと、時期によっても異なります。
例えば、
中低音の姉御肌なキャラクターのオーディションが事務所に来ているけど、うちの事務所にはピッタリの声の子がいないな…
っていうのをマネージャーさんが感じていたら、そういう中低音のキャラが得意な人が欲しいな〜となります。
事務所は常に「事務所の中で足りない人材」を探しているので、その時々によって欲しい人材が異なるというわけですね。
実力はもちろん必要なんだけど、こちら側から事務所が欲しい人材にハマっていく、というのは難しくて、運というか、巡り合わせ・ご縁もあると思う…!
スタッフさんとなるべくコミュニケーションをとろう
事務所が求めている人材はどんな人材なのか?ということがわかれば、自分の中にその要素があるか、
あるいはそれに寄せていける素質があるか?っていうのを考えられますよね。
とはいえ、あまりに自分とかけ離れているものを頑張って提示するのはやめた方がいいよ!
自己分析は大事で、自分の得意不得意にちゃんと向き合えていないと、逆にネガキャンになることもあるので…
事務所が求めている人材は出来ればスタッフさんと直接お話しして、ストレートに聞くのが一番わかりやすいです笑
そのためにも、スタッフさんや事務所のマネージャーさんとは普段からコミュニケーションをなるべくとっておくのが大事。
当たり前だけど、お仕事をするようになっても、コミュニケーションが円滑だと色々うまくいきやすいので、他愛無いことでも積極的におしゃべりしたりするの大事だと思うんですよね。
ただ事務所のスタッフさんやマネージャーさんはいつもお忙しそうで、邪魔してはいけないので、塩梅は難しいよね…
私が事務所にいたころ、事務所にいきなり行って「特技のギターと歌を聴いてください!」って凸った勇者がスタッフさんにめちゃめちゃ怒られた、っていう伝説がありました。(私はその勇気がすごくて逆に尊敬した笑)
マネージャーさんと話していて、
歌える新人が欲しかったんだよ!
と言っていただいたことがあります。
私は事務所のオーディションで、
「アニソン歌手になりたいです!声優もやりたいです!」
って言って合格をいただいたんですよね笑
運良く需要と供給がマッチしたんだと思います。
タイミングってあるよね〜
先輩のボイスサンプルの研究をしよう
あとは、事務所のホームページを隅から隅までぜひ研究してください。
私が事務所のホームページを最初に見た時は、
ひぇ〜〜〜〜こんなに所属者いるの!?ライバル多すぎ〜〜〜
ってなってました笑
しかもそこからさらに人が増えていったw
所属者の方のボイスサンプルも一緒に載っているはずなので、
ボイスサンプルもいっぱい聴いておきます。
他の方のボイスサンプルたくさん聴いておくと、自分がボイスサンプル作る時の参考にもなるからね!
事務所に所属している人のボイスサンプルをいっぱい聴くと、
事務所の傾向みたいなのもわかってくると思います。
アニメ系が多いのか、外画(吹き替え)が多いのか、ナレーションが多いのか…とかもわかるし、
ライバルになるとしたらこの人かな…!?とかもなんとなくわかってきます。
自分が通っている事務所のホームページを研究しまくったら、
他の事務所のホームページとかも研究してみるとさらに勉強になりますよ〜〜〜!
私は今度共演する方のボイスサンプルを聴いてみたり、
「この人のお芝居大好きだ!」って思った方のボイスサンプル聴いたりとかもしてます〜〜
あとは友達とかTwitterで繋がってる方のボイスサンプルも結構聴いてる笑
普段のレッスンも評価対象になるよ!
養成所生の場合は、普段のレッスンももちろん評価対象になります。
講師の先生には大体クラス全員分のプロフィールが事前に渡されていて、レッスン後には講評を書くようになってることが多いんですね。
レッスンでの評価が良ければ、講師の先生がマネージャーさんやスタッフさんたちに「あの子よかったよ!」って言ってくれるかもしれないってこと!
ちなみに私もマネージャさんから「〇〇さんが褒めてたよ〜」って言ってもらった経験があります。
ちゃんと情報共有されてるんだな、って思った。
つまり、
レッスンもお仕事だと思って取り組むべし!!!!
これは以前にも別の記事で詳しく書いてました。
例えば、
- レッスン30分前にスタジオに入って柔軟をやったり滑舌トレーニングをしたり
- 毎回講師の先生に質問に行ったり、コミュニケーションをとるよう頑張ってたり
そういうちょっとしたことも事務所の人は見ています。
そしてそういうことがしっかりできていると、
この子は現場に出しても大丈夫だな
と思ってもらえるってわけ!
どんな時でも、事務所の方から見られている緊張感を持ってぜひ取り組んでみてください〜
必要以上にゴマすりする必要はないと思う…!
質問箱で以下のような質問をいただいておりました…!
こういうの悩みますよね〜〜笑
イベントへの参加・不参加が成績に影響することなんてあって欲しくないですが、事務所を運営しているスタッフも人間ではあるので、
やっぱりそういうのに熱心に参加してくれる人は「いつも頑張って何かを得ようとしてくれているな」とは思ってくれると思います。
可愛く思えるでしょう。
ただ、それだけが評価の指標ではないので、
私は実力でのしあがってやんよ
っていうのでも全然いいと思う笑
これは人によりますね。
できることは全部したい!って言ってゴマすりすりも上手くやる人もいるし。(業界では割とそういうのが上手い人も多いです)
ちなみに私はそういうのはめちゃくちゃ苦手です。草ァ!
(あんまり自分の思ってることに嘘はつきたくないタイプ)
ただ、私がもし質問者さんだったら…と考えるなら、
一度はそのイベントに参加してみると思います。
たとえそのイベントを楽しめなかったとしても、つまらないならつまらないと感じた理由があるはずで、それを分析するのは面白いかな、と思うんですね。
あと自分が所属してる事務所の社長がやること、というのはやっぱり把握しておきたい。
そこで「方向性が合わないな…」って思ったら、別の事務所が視野に入ってくることもあるかもしれないですしね笑
一度行って様子が分かれば、それ以降は行きたければ行けばいいし、行きたくなければ行かない、でいいと思う。
面白くないイベントにわざわざ参加しているよりも、自主練していた方が良い時間が過ごせそうならそっちの方が良いです。
自分の心を削ってゴマすりをしても、
結局あとから
しんどい…ピィ
って自分に跳ね返ってくると思うので、
こういうお付き合いは自分ができるラインまで、と割り切ってしまっていいと思いますよ〜
無理してゴマすって気に入られても、多分自分がやりたいことには繋がっていかないと思っております。
ここら辺は本当に各々の考え方次第ですね!
お仕事を一緒にする人たちも同じ人間ですので、
自分が思う良い人で在れるよう努力し、人間力の高い人でいたいなぁと思います。
誰だってみんな、良い人と仕事したいでしょ!笑
→声優養成所のレッスンでは講師の話を鵜呑みにしないで欲しい、という話
読んでくれてありがとうございました!
ではっ
やっほい!声優ブロガーの幸田夢波です!