声優を目指している人、声優になりたいと思っている人はきっと
声優事務所や声優出演者募集オーディションに書類応募をしてオーディションを受ける毎日を送っているかと思います。
養成所の場合は卒業のタイミングでオーディションを受けることになりますよね。
そんな時、意外と困るのが「志望動機」なんじゃないかな、と思います。
今、私は声優としてメインに活動していますが、実は小学生の時になりたかった職業は歌手でした。
そしてボイトレにずっと通い続けて、毎月毎月面白いオーディションを探してきて受けていました。
オーディションを受け始めたのは小学生の頃だったので、
その頃から数えると多分百単位でオーディションを受けているんじゃないかと思います。
もちろんまだ声優事務所に所属する前はフリーなので、オーディションは全部書類審査から始まります。
受けたオーディションの数だけ志望動機を書いてきました。
今回はオーディションで目に止まる志望動機の書き方について少しお話してみたいと思います。
(ここで言う志望動機っていうのは実際に自分の心で思っている志望理由とは違って、オーディションとかでアピールするために使う志望動機のことです。)
普通のことを書かない、言わない
オーディションでは多くのライバルがいて、その中で抜きん出ていかないと合格することができないですよね。
だから他の人と自分を差別化していくことがとても大切なんです。
自分はどんな人間で、どんな風に他の人と違うのか、ということを常に考えて磨いて行かなくてはいけません。
なので書類審査の段階から志望動機はなるべく普通のことを書かないで、
他の人が書かなさそうなことをを自分の経験から捻出して書くといいと思います。
例えば声優の志望動機だと
- アニメが好き
- 誰々(声優さん)に憧れて
- アニメの声を当てることに無限の可能性を感じて
みたいなことは想定される志望動機だと思います。
オーディションによっては審査員は何百、何千、何万と声優志望の人の志望動機を読んでいます。
その中から数人、もしくは一人を決めなくてはいけないわけですから、
多くの人の中で目立つ志望動機を書いた方がいいと思います。
もちろん上記に挙げたような志望動機でも、そこに自分なりのストーリーや考え方があるなら全然いいと思うんですけどね。
なるべく長く
短いよりはやっぱり長い志望動機の方がやる気が伝わると思います。
また、実際に対面して志望動機を聞かれる場合なんかは自分の人生のストーリを持っておくとちょっと話しやすいです。
私の場合は
- 小学生の頃歌が好きだったためボイトレへ
- 中学の時にいじめが横行しており居場所をなくす
- 選択肢がジャニオタかアニオタかぼっちしかなかった
- アニオタを選択
- アニメを見るようになりアニソンに目覚める
- アニソンを歌える声優になりたい
という話を志望動機でしました。
こういう人生のストーリを完結に持っているとなんとなく審査員がいろいろ突っ込んでくれるので話が広がりやすいんです。
その頃本当にはまったアニメの話だとか
その場で「ちょっと歌ってみて」と言ってもらえて歌わせてもらえたりだとか。
話を長くすることができる、というのはそれだけ相手に自分を知ってもらえる機会が増える、ということです。
だからこそ、志望動機は絡んでもらいやすいような内容で、だけどわかりやすく完結に、という狙いで組み立てていきました。
何かしら興味をもってもらって、相手に「もっと聞いてみたい」と思ってもらうことが大切なんじゃないかなと思います。
受ける先を研究する
これは何に対してもとても大切なことだと思っているんですが事前調査がめちゃくちゃ大事だと思っています。
オーディションだって受けるオーディションによって求められている人は違うだろうし
事務所オーディションならその事務所がどういう実績があって、所属者の傾向がどういう感じなのか、ということがインターネットですぐにわかると思うんです。
自分なりに分析するわけですから、別に見当違いでもなんでもいいんです。
とにかく予想して、相手が求めているものにはまるように志望動機もあらかじめ決めていた大枠に少し装飾をします。
事務所の所属している人、どんな作品に関わっているか、ということを調べておくことで、もしそういった話を相手がふってきてもそれに対応できるようになります。
事務所を選ぶ上でもこれはとても大切なことです。
そしてこれはデビューして声優として仕事をするようになってからも大切なことです。
他の職業とはちがって、一緒に仕事をする人のウィキペディアが結構出てくるのが声優の仕事です笑
なので、一緒に共演する人、スタッフとして携わってくださってる方、会社について事前調査をするのは
そのあとに良好な関係を築くためにも大切なことでしょう。
運やタイミングも大事
声優の志望動機を考える上で大切なことを私なりに考えて書いてみましたがどうでしたか?
結局たくさん準備してオーディションを受けても、運やタイミングに左右されがちな業界です。
なので、一回の失敗にこだわりすぎず、たくさんチャレンジして、その都度反省点を活かしていければいいと思います。
オーディション一本一本にとらわれすぎず、
落ちたオーディションも次のオーディションに活かせるようにしていけばいいんです。
オーディションを受けてそのために努力したことは必ず自分の糧になりますからね。
読んでくれてありがとうございました。
では。