先日質問箱にて、以下のような質問を頂きました!
実はこの質問頂いてめちゃくちゃ答えに困りました…
というのも、
私、台本をつまらないと感じたことない…
いや!
この役めちゃくちゃ難しいやんけ!!!!!
わ、専門用語ばっかりで難解な文章!!!!
みたいなことはいっぱいありますよ!
ただ難しい役ほどやり甲斐があるし、
専門用語とかはお仕事を通じて初めて出会う世界って感じで勉強になって、新しい知識を入れられるし、
だから「つまらない」っていうのは基本無いんですよね。
難しい文章なら、
これをどんな風に読んだら聞く人にとって分かりやすく、スッと入っていくかな〜〜!腕の見せ所やな!
って感じになります。
ただ、この話を自分の運営している夢波サロンでしてみたところ、
周りの人と比べてしまって、その台本がうまくやれなくて、読むのも嫌、みたいになってたことはありました〜
面白みがない、っていう作品はあると思う〜
といった様々な意見を聞くことができました。
あれ、
もしかして私の方がマイノリティ?????
って思ったので、急遽Twitterの方でもアンケートをとってみた!
もくじ
全体の約6割近くが、台本を「つまらない」と感じたことがある
なんとまさかの全体の約6割近くの方が「台本に対してつまらない・やりたくないと感じたことある」という回答!!!!!!
まじかYO
アンケートは122票もご回答いただきました!ご協力いただいた方々、ありがとうございます〜!
もしかしたら「台本に対してそんなこと思っちゃいけない」って思って表立って言わない人がほとんどなだけで、
実はそういう風に感じたことがある人って結構いるのでは…?と思いました。
実際、こういう内容の質問やご相談をいただくことがすごく多いんですよね〜〜
→【新人声優向け】初めてのアフレコ!全体の流れと知っておきたい業界ルール
内容が辛くて「やりたくない」と感じることも
このアンケートを行っていたところ、いつも優しくしてくれる大先輩から、
見てるのが辛い作品(児童虐待の描写がすごかった)は、やりたくなかった。
本当に悲しくなった。
というご意見をいただきました。(ありがとうございます…!)
これは確かにあります…!
ホラーやスプラッター系の表現があるやつは私も苦手。
もちろん苦しいくらい悲しくなるような作品も、やってる時はすごいしんどいです。
特に吹き替え作品は映像があって、それを自宅で事前にチェックしてから現場に行くのですが、
家だと一人でそのVをチェックしなきゃいけないので、めちゃくちゃ嫌です。
ホラー作品は泣いちゃう。
こええええええええ!
こえぇけど見なきゃ!でもこえぇ!
とかね、あるある笑
気分が悪くなるような描写がある作品ももちろんあって、
でもやっぱりそれはお仕事なので、チェックしていかなきゃいけないし、現場でプロとしてお仕事はこなさなきゃです。
私はおそろしすぎて作品の夢を見てうなされることもありました。
ウッウッ
しばらくトラウマになっちゃったりとかね。そういうのはありますねやっぱり。
でも声優はそれが仕事、なのです。
「つまらない=面白みがない」はある
また、サロンメンバーさんである先輩からは、
つまらない、と言うか、面白みを感じない台本はあるかなぁ
こうすれば売れるんじゃないか、もっと広く見てもらえるんじゃないかって意見を入れてくと最大公約数的な作品になって、どこにでもあるような、二番煎じのような面白みのない作品に仕上がると。
そういう台本とか読んだら…まぁ、面白くねぇなぁ→つまんないなぁと思わないでもないかな。。。
といったご意見もいただきました。
「つまらない」という言葉の捉え方次第だけど、
確かにこういう視点ならありますね!面白みがないと感じる作品。
自分じゃ絶対選んで観ないだろうな〜みたいな作品に出演させていただくことはもちろん多いです。
というか関わる作品が多くなると、そういう作品の方が多いんじゃないかな…笑
でも、「演じる」ということで考えれば、面白みのない作品であっても、その中に生きている役を演じるということなので、
演じること自体をつまらないと感じることはないかなぁと私は思います。
演じることそのものが好きなので、作品が面白いかどうか、ということとはまた別で考える部分なのかなという感じですかね〜
虚無舞台もあります、というご意見も
ツイートを見てくださった方からさらに質問箱の方にこんなご意見もいただきました!
ぴえん
これは、なるほどな〜〜〜そういうケースもあるのか〜〜と思いました笑
そもそもに事務所のやり方と相談者さんの考えに大きなズレがあったんだろうな、というのも感じます。
私個人的にも、これはちょっとしんどそうだな、と思った…
ただ、舞台での経験はすごく今の自分に活きていると思うし、
今でも舞台や朗読に出演する機会があれば、スケジュールが合えば出たいと思う。
舞台芝居をしっかりやられている事務所さんで
あそこの事務所さんは、みなさんお芝居に迫力があるな〜〜
って思うところもあるので、これは本当に、事務所とその人の相性、みたいなのはあるかなと思います。
自分のやりたいことをやれる事務所、「面白いな〜」と感じることをやってる事務所に入れるのが一番ですね…!
質問を読む限り、質問者さんはすでに別の環境に移られているのかなと思うのでよかったです。
ということで、今回アンケートもやってみて、プロでも「つまらない」「面白みがない」「やりたくない」と感じる台本があることがわかりました。
この言葉だけ切り取るとなんか印象悪いけど、それぞれにちゃんと理由はあるし、その理由を聞いたらすごく頷けた〜〜
私個人としては、つまらない、面白みがない、やりたくないと感じても、
いただいた台本と役をどれだけ魅力的なものに魅せられるか、というのが声優の仕事だと思っています。
一次的な感情とは別に、仕事は仕事、という感じかなぁ?
作品に対して持つ考えも全部ひっくるめて、面白いというか表現って楽しいな〜〜って感じ!笑(伝われ)
お芝居が嫌いになってないか?
もしも質問者さんがシンプルに台本をやっていて楽しくない、という意味でつまらないのであれば、一度お芝居を離れてみる、というのも手だと思います。
- うまくやらなきゃ
- 周りの人と比べてプレッシャーを感じてしまう
- 台本を開くのもつらい、心が重たい
- レッスンに行きたくない
というような気持ちを感じるのであれば、それはお芝居ではなく別のことで心理的に落ち込んでしまっている可能性があります。
本来表現は楽しいもののはずなのに、どうしても比べられやすいこの業界では、心が辛くなってしまうこともあるからね。
実際そういう相談も多いです。。
そういう時は一度お芝居から離れてみる時間をとってもいいのかも。
しばらく離れてみて、それでもやっぱり好きだ、やりたいと思えたらまたチャレンジしてみればいいし、
案外他のことにスッとハマっていくこともあると思うので、それはそれでまた自分の新たな可能性に気づけてよかった!ってできるし。
何よりも、自分が楽しく幸せに取り組むことができるのが一番だと思います。
あまり自分を追い詰めすぎないでね!
→声優になるまで、と声優になってから、どっちが大変?という質問に答えます
読んでくれてありがとうございました!
ではっ
やっほい!声優ブロガーの幸田夢波です!