声優になるにはどんな進路を選ぶべき?

声優になりたいという人によく相談を受けるのが

「声優になりたいんですが進路はどうしたらいいですか?」という内容です。

 

私も結構これは悩んだことなので、同じように悩んでいる人もいるかと思います。

 

高校で声優としてデビューし、浪人して休業し笑

大学に進学して声優をやっていた私の目線で少し話をしてみたいと思います。

 

高校を卒業して専門学校、は正しい?

 

中学生の頃、バンド活動を少しだけやっていた関係があって、

スタジオを貸してもらうために専門学校によく通っていました。

 

特に生徒として授業を受講する、というわけではなく、

専門学校の音楽科の見学に行ったら先生や生徒さんと仲良くなって、

それ以来スタジオをたまにお借りしていただけなんですが。

 

そんな時専門学生の方に専門学校という進路を選ばれたことについてお話を伺ったら

「自分は真剣に音楽がやりたいと思って田舎から出てきたけど、

中には趣味程度の人もいて、将来それを生業にしようと思ってない人もたくさんいる。

そういう人たちとは仲良くなれないんだよなぁ」

という話を聞きました。

 

なるほど、とちょっと納得してしまった部分もありました。

 

声優になるには、高校を卒業して専門学校に通って、さらに養成所に通って、

そこから事務所オーディションを受けて事務所に所属すればいいんだろう!と思っている人が結構いると思います。

 

そしてそれが一番声優になるにはどうしたらいいか、と思って頑張っている仲間たちと

切磋琢磨できる環境なのだろうと思っていると思います。

 

でも実際は専門学生の方の話を聞いてみると、

養成所や専門学校に行ったからといって

みんながみんな声優になるにはどうしたらいいのか日夜頭を悩ませて、日々努力している、というわけでもないのかな、とも思ったのです。

 

だから専門学校や養成所という進路を選ぶとか普通の高校や大学に進路を決めるとか、そういうことではなく

結局「自分がどれだけ声優になるにはどうしたらいいか」と毎日努力できているかどうかなんだと思います。

 

特に専門学校の場合は、入学するのにオーディションがあるわけでもないですから

周りとのモチベーションの違いを感じる人も多いようです。

声優養成所クラスで感じる「中だるみ」の怖さ。

 

大学に行く進路を選んでよかった事

 

高校生で声優としてデビューしていたので、大学には本当は進学したくありませんでした。

 

私は声優として生きて行くんだ、と思っていたし、歌手活動も絶対に成功させる、と思っていたからです。

 

でも家族と相談して「将来なりたいものになってもいいけど、大学にはきちんと進学しなさい」と言われました。

結果、浪人してまで大学に進学しました笑

 

休業期間は本当に辛かったけれど、大学に進学したことで得られたものの方が大きかったので結果オーライだと思っています。

 

よかったと思えたことについて話していきますね。

声優が休業することの辛さ

 

芝居の糧になる人間関係

 

大学に進学せずに、もっと声優の仕事を頑張りたい、という話を

当時ついてくださっていたマネージャーさんや仲良くしてくださる同業関係者の方に相談したら

 

「芝居をやる上で、経験にならないことなんてない。

特に芝居なんて、人生そのものが糧になるものなんだから、同じような業種の人と付き合っていくよりも、

全然違う人たちと出会って交流を深めた方がいい芝居ができるようになるよ」

 

と何人かの方に別の場所で、でも同じ内容のことを言っていただきました。

 

その頃は渋々、みたいな感じでしたが笑

今になってみてやっとその意味が深く理解できています。

 

私は大学に行って、芝居以外にも表現を極めている人たちに出会いました。

それはダンスだったり演劇だったり歌だったり、

映像だったり写真だったりミュージカルだったり、日舞だったり。

 

本当に様々でした。

 

そんな学友から学ぶことが本当にたくさんあったのと同時に

それは私自身の選択肢にもなっていったんです。

 

こんな楽しいこともあるんだ。

表現にはこんなにも種類があるんだ、と思えました。

 

そして「芝居と歌が好き!」だった自分から、「モノヅクリが好き!」な自分へと変わっていったんです。

 

だからきっと、自分やりたいことを同じジャンルで同じようにやっている人たちの中に入ってみるのもいいけれど、

こと「表現する」、ということにおいては全然違う人たちの中に自分を置いてみるのも勉強になるんだと思います。

 

声優はきらびやかな世界で、特に今はアニメ業界がフィーチャーされがちですが、本質は役者ですからね。

 

特に芝居なんかは本当に種類もあって

  • 声優の芝居
  • 舞台の芝居
  • 映像の芝居

この3つをとっても全然違います。

 

視聴者の視点や視聴者との距離が変わるから全然違うものになってくるんですね。

 

映像の芝居のなかで声のみの演技があった時に声を当ててみたらなんだか全然ちぐはぐになってしまってびっくりしたことがありました。

 

声優の芝居は声だけの芝居なので映像にはめこむとちょっと大げさすぎるようなところがあって。

声優において「演技力がある」とはどんなことなのだろう?

 

自分の居場所がもう一つ

 

声優業界にいると本当に毎日が戦いです。

勝ち負けが如実にわかってしまう世界です。

 

だからみんなが仕事仲間であってみんながライバル。

 

そんな中で自分の人間関係を声優の世界だけにしぼってしまうとしんどくなってしまう時があるかもしれません。

 

私は進路を悩んだ結果、渋々ながらも大学に進学しました。

でもそれによってそこで出会った、まったく業界に関係ない友達たちに何度も助けられてきました。

 

そういう仕事とはまったく関係のない人間関係ってきっととても大切なんだと思います。

 

自分の逃げ場所というか、ちゃんとほっとすることができる場所、みたいなものですね。

 

所属するコミュニティは多ければ多い方がいいと思います。

それだけ自分の逃げ場ができるから。

 

芸能活動ってやっぱりメンタル的にしんどいところもたくさんありますからね。

学生の時に声優デビューして良かった事、大変だった事。

 

声優にはいろいろななり方がある

 

声優になるにはどんな進路がいいのか、きっと正解はないと思います。

 

でも声優という職業が表現をすることである以上、不正解もないんです。

 

高校も大学も進学して学校に通った上で声優をやってみた立場からお話してみました。

 

考えに偏りがあるかとは思いますが、声優になるにはどういう進路に進んだらいいのか、

ということについて悩んでいる方へ、少しでも参考になったら幸いです。

声優やりたくて就職しませんでした

 

読んでくれてありがとうございます。

では。

ABOUTこの記事をかいた人

幸田 夢波

声優、アーティスト、デザイナー、当ブログの運営者。 2009年に声優デビュー、2016年声優事務所を退所し、現在フリーランスで活動中。自由に生きられる選択肢を増やし、それを発信するために毎日ブログを更新中。