声優の人間関係って難しい

声優の人間関係
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小学生の頃から歌手になりたくて、中学生の頃にアニメが大好きになって、アニソンが歌いたくなって、
高校生になって声優事務所に所属して声優デビュー、歌手活動もさせていただけるようになりました。

高校生としての生活と声優

 

そうやって小さい頃からずっと芸能界に興味があった私は、いつの間にか人と比べてばかりの生き方をしていたんです。

 

だって小さい頃から一つの枠をかけてたくさんの人と争う世界にいたから。

それが普通だと思っていたし、なんなら声優の事務所を退所したあの時まで、つまり結構最近までそれが普通の生き方でした。

プロダクション・エースを退所しました。

 

でもそんな生き方ってちょっと窮屈だなと感じたのが本音です。

私は人と比べて何かがしたいのではなく、お芝居が好きで、歌が好きで、芸術が好き。

それを表現出来る場が欲しかっただけ。

 

比べて比べて生きているとどんどん人間関係がわからなくなっていきます。

 

芸能界は競争社会

 

声優だけに限らず、芸能界は競争社会だと思います。

 

オーディションがたくさんあって、みんなその限られた枠を勝ち取るために戦っています。

 

声優の場合は3ヶ月に一回、クールの境目で特にオーディションラッシュがあります。

ベテラン声優さんになると制作スタッフさん側、つまりクライアント側から指名で役をいただけるようになるんですが、
新人の間はこのオーディションは常に受け続けるような形になります。

 

新人はオーディションを受ける、と言っても、「そんな人がオーディション受けてるの?!」というレベルの先輩だってたくさんいらっしゃいます。

指名で役をいただけるようになるまでは本当に長い道のりなのです。

 

すると大先輩であってもオーディションでは同じ土俵で戦っていかなくてはいけないし、自分と同じ事務所の仲のいい同期や後輩だってライバルなわけです。

 

そして自分がそのオーディションに落ちて他の人が受かったオーディションはやっぱり素直に喜べません。

仲が良い人が受かってしまったらなおさら複雑な気持ちですよね。

 

同じ業界にいる人なんかは「悔しくて、出来上がった作品を見ることができなかった」という人も結構います。

気持ちはすごくわかるしそんなもんです。

 

そんな中で勝ち残って行かなくてはいけないことを考えると、常に人と比べてしまいがちな生き方になってしまうんですね。

結局仕事が人生の多くの時間を占めますから、人間関係も同じ業界に仲良しが多くなりがちで、会う人会う人が仲は良くても、やっぱり根底はみんなライバルのように感じてしまうんです。

 

だから同業の友達ではなく、全く関係のない学校の友達との人間関係が私にとってとても大切な時間でした。

大学行きながらの声優活動

 

人と比べるのが仕事

 

そもそもオーディションに落ちるということはじゃぁ自分には何が足りなかったのか、どういった点で他の人に負けたのか、という研究になってきます。

 

今流行りのアニメを見て、どんな声優が求められているのか、需要はなんなのか、ということを研究した方がいい、というアドバイスをいただいたこともありました。

その時はアマゾンプライムビデオで一日中アニメ垂れ流してた時もありました。

 

でもつまりそれは需要に合わせて、自分を作り込んでいかなくてはいけないということなんだな、と私は解釈したんです。

でもそれでは人と比べて、自分を変容させていくということです。

 

そんな風に自分が変わってしまったら、それは成長ではなく、自分という個性を殺していくことになるんじゃないかなと、ある時ふと感じたんです。

求められているニーズに応えることは確かに大切なことかもしれません。

それは仕事をする上でその仕事をちゃんと仕事として成り立たせるために必要なことなのかもしれない。

 

特に声優業界のような人数が多い業界で勝ち残って行くためにはそういった戦略的なものが必要なのでしょう。

 

でもそうやって自分がどんどんニーズに応えようと変容していくことは、結局自分のやりたいことではないんだろうなと今は感じています。

 

 

事務所はビジネスパートナー

 

よく声優を目指している人に「どんな事務所に入りたいんですか?」と聞くと「アットホームで相談とかもしやすい事務所に入りたいです」と言う子がいるのですが。

 

それはたぶん大きな勘違いで、事務所はあくまでビジネスパートナーです。

 

事務所はタレントに仕事をしてもらってそのギャランティーのマージンでお金を回しているし
だからこそタレントが売れるような戦略的な方法を考えるんです。

 

もちろんファミリーのように寄り添ってくれる事務所があったら素敵だろうけど、最初からそれを望むのはきっと間違っています。

 

特に声優の事務所は声優一人につきマネージャーが一人つくわけではありません。

少人数のマネージャーでたくさんの声優のマネージメントをしています。

 

だからマネージャーともビジネスパートナー。

そう考えると事務所との人間関係もちょっと単純ではないな、と思いませんか?

 

最後に

 

声優って結構孤独を感じやすい仕事だと思います。

自由度は高いけど、仕事によって行く現場がちがうし、現場が違うということは仕事をする仲間もいつも一緒ではありません。

 

3ヶ月ごとにクールが変わるから、すごいスパンで「はじめまして」「またどこかでお会いできたら宜しくお願いします」の繰り返しをしています。

 

しかも一回の収録時間は大体4〜5時間。

そしてそれがレギュラーだとして月20時間、3ヶ月で60時間。

 

作品を一つ一緒に作るのに、学生バイトの一ヶ月分くらいしか一緒にいられないんです。

 

だからすごく長い時間一緒にいられる舞台が好きなのかもしれません。

舞台で生きていくのはもっと難しいだろうけど。

舞台の出演料じゃ生計を立てられないのが悩ましい

 

 

そしてずっと一緒にやっていく仲間がいないのはなかなかヘビーです。

人間関係、どこが信用できてどこが信用できないのかよくわからなくなってもきます。

 

だからこそ、嫌われてもいいや、っていう気持ちが大事だと思ったし
フリーランスとしてやらせてもらってるいま、

それでも声をかけてくださる方は確実に「幸田夢波」、つまり私自身に声をかけてくださってる方だから、とてもありがたいしそういった関係を大切にしていこうと心から思えます。

他人に嫌われる勇気をもつことで人生が変わる

 

人間関係に疲れたら、一度環境を変えてみたり、心もちを変えてみるのもいいかもしれないです。

 

 

読んでくれてありがとうございます。

では。

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