質問箱にて、以下のような質問をいただきました!
私は声優としてデビューしたのは高校2年生の時で、実は正直言うと大学進学したくありませんでした。笑
このまま声優の仕事一本で生きていくんだ!といきり倒していたのです笑
自分がやりたいことをやるのは構わないから、大学にはちゃんと行くこと、というのが親との約束だったので、浪人してまで大学進学しました。
その時は「声優の仕事全力投球させてくれや!今が大事な時期やねん!」って思ってたけど、結果的に大学には通った方がいいと思うし、大学は結構柔軟に授業が組めるので、よっぽど忙しいとかじゃない限り仕事しながらでも卒業することができます。
私個人的には、大学はちゃんと行っておいた方がいいと思う。
大学で学んだことが仕事に活きる
アニメ声優やりたい!っていう人は特に大学には行った方がいいと思います。
なぜかと言うと、高校生や大学生が主人公のアニメってすごく多いから。もうこの一点に尽きます。
大学進学しなかった方からよく聞くお話が「大学行ってないからイメージなんですけど…」っていう話なんです。
大学のイメージを持つ、ただそれだけのためでも大学って進学する意味があるんじゃないかなって思うんですよね。
ちなみに「中学や高校は行ってるわけだし、大学も同じような感じでしょ?」と思う方もいると思うんですが、大学って全然それまでの学生生活とイメージは異なります。
行っても行かなくてもいいみたいな自由な感じがあるし、クラスっていう概念もあんまりないし、大学構内で一人で過ごしている時間も多かったんですよね私。
で、そういう「大学のイメージ」を持っておくことがなんで大事かというと、特に「ガヤ」で役立ちます。
大学構内のガヤをやらなきゃいけない時に「大学内ってどんな話してるんだろ?」みたいなのはやっぱり大学に行っていた方がイメージしやすいと思います。
これはもうどんな経験にも言えることなんですが、「やったことがないこと」よりも「やったことがあること」の方がイメージはしやすくて、芝居をする時もやりやすさが違うと思います。
もちろん社会人入学とかもあるからいくつになっても大学生活を体験することはできるけど、大人になってから大学生として学ぶための時間を捻出するのってかなり大変だとは思うんですよね。
だから「行っても行かなくてもいいから行かないでおこうかな」って感じなら、ぜひ行って欲しいなって思います。
20歳くらいの時に大学生やってる経験、っていうのをするかしないか。
大学が舞台の作品を作るなら、やっぱり大学生の経験があった方がやりやすいとは思うんですよね。
でもそんな私も大学には行きたくなかったんです笑
でもまぁうちは親が「好きなことやりたいなら大学はちゃんと行きなさい」っていう家庭だったので進学しました。
でもどうせ行くなら自分が興味があることを学べる大学がいいなと思って、立教大学の現代心理学部 映像身体学科という、映像とか身体表現を学べる学科に進学したんですよね。
結果的に授業では映画を観ながら「このカットはこういう心理を引き出すためにこの画角で撮ってるんだよね」みたいな話が聞けてめちゃくちゃ参考になったし、ふつーに大学楽しかったです(結局やってみると大体なんでも楽しい人)
詳しい話は別の記事でもしてるのでよかったらぜひ!
→立教大学映像身体学科に声優業をしながら通ってみて役に立ったことを話してみる。
大学でできる人脈ってすごい
高校生の時は周りに芸能関係のことをやっている子ってあんまりいなかったんだけど、大学は学科のせいもあって、周りに芸能関係のことをやっている子が急に増えました。
演者側も制作側も。
そして表現にも色々な種類があるんだなって改めて感じました。
芝居だけとっても、映像の芝居と声だけの芝居は全然違うし、映像と舞台も違う。
あとダンスとか太極拳とかも授業であって、コンテンポラリーダンスとか大学生で初めてそのジャンル知ったしなぁ。
自分が見てた世界って狭かったんだなって改めて感じさせられました。
そして今一緒にYouTubeでラジオをやってくれている映像クリエイターの壷井濯さんは映画を作っているし、他にも映像系や声優系ももちろん、表現で頑張っている友達が今周りにいます。
そういう人たちと知り合えたこと、大学の仲間として、あるいはプロとして、深い話ができることが幸せだなとも感じます。
もちろん全く別のジャンルに進んだ友達も多いけど、そういう友達から就職先の話を聞いたりするのも楽しいです笑
経験が大事と言っておきながら私は就活はしなかったし、アルバイトで働いたことはあっても、社会人としてどこかに社員として勤めた経験があるわけではないので、勤め人の友達に仕事の話を聞けるのはありがたい。
大学って本当に高校までとは桁違いに色々な人がいるから、そこでできる人脈って結構大事だと思うんですよね。
もちろん高校までの友達だって面白い人はいっぱいいるけどね!
大学の授業は結構柔軟に組める
私もデビューは高校生だったので、大学はお仕事をしながら通って卒業しました。
ちゃんと4年で卒業したよ!!!!!
今高校生とかで大学のイメージがつかない中悩んでいる人だと、なかなか想像に苦しむとは思うんですが、大学は必須で受けなきゃいけない授業もいくつかあるものの、ほとんどの授業が自分で柔軟にカスタマイズできるようになっています。
半年に一回自分でスケジュール組む感じかな。
私は1年生の時は仕事復帰したばかりだったので結構お仕事がなくて…笑
その時に死ぬほど単位詰め込んで、1年の前期はフル単(とった授業の単位全部取得こと)だったと思う。44単位とか。(単位の数え方は大学によって違うと思うたぶん)
逆に2年生からはかなりお仕事忙しくなっていたので、レギュラーが入っている曜日は授業減らしたり、あとからお仕事が決まっちゃった部分はもう授業行かないで切っちゃったり(単位落としていいやって感じで授業も行かなくなる)して対応してました。
それでもなんとか卒業できた!
事務所にも色々調整してもらって、絶対に行かなきゃいけない授業の時はスケジュールNG入れさせてもらうとかしてがんばりました。
学科が学科だったので芸能活動してる子も多かったけど、なんだかんだそういうのどうにかなるんだなと思った覚えがあります。
本当にお仕事毎日入ってて無理、くらいまでいかなければ全然通えると思います〜!
大学を辞めざるを得なくなるまで頑張ってほしい
私も大学行きながらのお仕事だったけど、別にお仕事に割ける時間が短くなっちゃってたとかはないし、大学生も声優業も全力でやってました。
多くの先輩や制作スタッフの方が「芝居をやるなら芝居だけやってちゃだめだ」と言います。
今になって本当に心から頷けることだけど、やっぱり色々な経験をして色々な人と出会って、そういう経験値が自分の表現を豊かにしてくれるのだと思っています。
本当に辞めなきゃいけないくらいスケジュールが厳しくて大学行ってる暇ない…ってところまで行くまでは、できる限り「普通の生活」もぜひ謳歌してほしいなと思うんですよね。
そういう生活を演じることも多いですし!
そして大学に通うのも大変!っていうくらいのスケジュールになるの、めちゃめちゃむずいと思います笑
そこまでお仕事順調になったら、そっちにフォーカスしてもいいと思うけど、逆にそうじゃないなら他の経験いっぱいしながらお仕事した方がいいんじゃないかな、と思います笑
読んでくれてありがとうございました!
ではっ
そんな時間あったら仕事したいゾって思ってた