今、声優を目指している人は30万人〜50万人いると言われています。
よく周りの人から「声優になるにはどうしたらいいでしょうか、どれくらいの確率で声優になれるでしょうか」という質問をされることがあります。
声優志望の人にどれくらい将来性があるのか、という話を少ししてみたいと思います。
事務所所属からが大変
声優志望の人は「どんな将来を目指しているのか」という話をすると
「とりあえず事務所に所属すること」という答えが返ってくることが多いんですね。
もちろん順番でいえば、声優事務所に所属することはとても大切なことです。
その道を通らないとなかなか声優としてデビューするのは難しいです。
しかし、声優事務所に所属することがゴールになってしまっていてはいけません。
声優事務所は大手になればなるほど抱えている所属声優の数も多いです。
なので所属してから、デビューするまでも大変ですし、そこからさらに仕事をコンスタントにとっていくことも難しいんです。
所属してからトントンとデビューして仕事が続いていくものでもないのが今の声優業界です。
3年経ってからが大変
声優になってから最初の3年は新人声優として扱われ、
ギャラも1本15,000円が基本です。
そこからさらにマージンを取られるので手取りは1万円前後。
この新人期間のうちにたくさん仕事をすることができたとしても、
将来ずっとその働き方が続くか、というとそれもまた違う話なんです。
3年間経つとギャラの値段が上がるような制度に今なっているので、
ギャラの値段が上がった途端に仕事がなくなる、ということもあります。
ものすごく仕事が舞い込んでくるようになったからといって
将来が安泰、というわけでもないのが声優業界です。
ずっと大変
ではギャラが上がってから仕事がたくさん入ってくる声優になることができたとします。
しかし、実はここからもまた大変なのが声優です。
声優は飽きられる職業でもあります。
その人の時代があったとしても、また新しい世代が出てくるのもまた世の常。
長く続けていくためにどのような生き残り方があるのか、ということを常に考えておく必要があります。
30代でたくさん仕事があったのに
40代になったら急に仕事がなくなった、というのが有り得てしまうのが声優業界なんですね。
国民的アニメのような、ずっと続くアニメのキャスティングなどが決まればまた話も別ですが
それもほんの一握りです。
声優の仕事の幅を知る事が大切
声優には実はいろいろな働き方があります。
アニメやゲーム、吹き替えなど作品として残っていくものに出演することが声優の仕事と思われがちですが、
中にはイベントの司会をしたり、イベントを開催したり、ラジオのパーソナリティというのも声優の仕事のうちです。
動画配信をしている声優さんもいますし、
企業紹介VTRなどのナレーションを担当している声優さんもいます。
声優の仕事にはいろんな種類があって、
探そうと思えば自分の声を使った仕事というのは見つかるものです。
今声優というと思い浮かぶ仕事だけでなく、
声優としてどんな働き方があるのか、ということを調べてみるのも良いと思います。
声優の未来を考えることも大切
そもそも声優という職業の将来性を考えることも実は大切なことなのかなと思います。
今はなんでもデジタル化が進んでいますので
音声データもいくらでも切って貼ってができますし、これからは音声データをゼロから作り上げていくのも難しくないでしょう。
だとすると、どんな働き方をすればこれから自分が職を失わずに生きていくことができるのか、ということも考えるべきですよね。
声優という仕事が20年先に残っているかも実はあやしいのではないかなと。
あらゆる可能性を考えることが大切です。
時代はものすごいスピードで変化していっています。
人生の選択肢を増やすといいかも
- 声優志望の人の将来性
- 声優業界の将来性
どちらも考えてみると、大切なのは人生の選択肢を増やすことなのではないかなと思います。
できることが一つしかない人と、二つできることがある人なら、やっぱり後者の方がこれからの時代は強いのかなと思うんです。
実際声優さんは副業で稼いでいる人もたくさんいますしね。
複数の自分の得意を伸ばしていけるといいんじゃないかなと思います。
読んでくれてありがとうございました。
では。