声優になりたいと思っている人が多く、また声優として活動している人もたくさん増えてきている中、
実際声優ってどんな流れで給料をもらっていて、その内容はどういう感じなのか、ということが気になる人も多いと思います!
今回は声優の給料の内容や仕組みについてお話してみたいと思います〜〜
完全歩合制
声優は声優事務所に所属している場合でも給料は完全に歩合制です。
どれくらい仕事をしたのか、ということでお給料の高さが決まってきます。
会社勤めのように毎月決まったお給料をもらうことはできません。
毎月どれくらいお仕事をしたかによってお給料が上下する不安…
会社に勤める場合は勤務時間が決まっていて決まった内容の仕事をするけど
声優は仕事がある時ない時の差が激しいのでこれは当たり前といえば当たり前のこと。。
新人のうちは月に1本も仕事がない、なんてこともよくあることで、
その場合は給料は0円!!!!
プロとしてお仕事をしていても、多くの声優が副業をやったりアルバイトをして生計を立てています。
声優の仕事だけで食べていくことができる人は声優として活動している人の中でもほんの一握りなんですよね。
給料の内訳
新人声優の場合は仕事1本のギャラ相場は1.5万円です。
事務所に所属している場合は、そこから源泉徴収と事務所のマージンが引かれます。
事務所との取り分は8:2もしくは7:3のところが多いですが、中には6:4や5:5にしているところもあります。
なので15,000円の仕事をしても声優本人の手取りは8,000円〜10,000円程。
休みなく、毎日お仕事しても月30万円いくかいかないかくらい…
アニメの収録は3時間〜5時間程度で終わるものがほとんどですが、
収録に5時間かかっていて手取りが8,000円の仕事なら単純計算時給1,600円の仕事になります。
最近はコロナの影響もあって全員で収録するのが難しいから、15分程度で収録が終わることも多いけどね!
正直、時給の高いバイトをしていればそちらの方が儲かっちゃう。
しかもこれは実働時間が5時間なだけであって、声優は収録本番までに台本とVTRを貰って家でめちゃくちゃに練習してから本番に臨みます。
台本が真っ黒になるほど書き込みをしてきている声優さんもたくさんいらっしゃいます。
家でチェックするのに最低でも1時間程度はかかると思う。
中には何時間もやりこむ人もいます。
そう思うと本当に「好きじゃないとできない仕事」なんですよね〜
給料の振込み時期について
声優業界の仕事の流れは
- クライアントから依頼
- 金額交渉、成立
- 収録
- 請求書の送付
- クライアントから振込
という流れが一般的だと思います。
最初に金額の交渉はしますが、仕事自体はお金が支払われる前に行われます。
これはまぁどんな仕事でも同じだよね
さらにこちらから請求書を送付しないとギャラが振り込まれません。
これは声優事務所に所属している場合は事務所のデスクさんやスタッフさんが代わりにやってくれます。
フリーランスの場合はこちらから請求書を送付しなきゃいけません。
これどうやってやるのか最初全然わかんなくて超困ったァ笑
たまに請求し忘れで仕事をしたのに振り込まれていなかったり、クライアントがお金を払ってくれないままばっくれてしまう、ということもあります。
なのでクライアントとはしっかり信頼関係を築かなくてはいけないし、明細もきちんと毎月照らしあわせる必要があります。
事務所からもらう明細、ちゃんと見てない人多いけど、
しっかり見た方がいいよ、っていつも教え子さんには言っています。
どの仕事がどれくらいのギャラなのかっていうのもわかるようになるしね!
しかし請求してからお金がすぐ振り込まれるわけではないんですよ。
そこにはタイムラグがあります。
事務所に所属していれば、事務所が立て替えてくれて仕事をしてからだいたい2ヶ月後に声優本人に振り込まれる、という仕組みになっているところが多いです。
私もそうだった!
これは事務所に所属しているメリットだと思います。守られている。
クライアントからお金がまだ振り込まれていなくても事務所が払ってくれる、ということ。
これがマージンを事務所にお支払いして給料の保証してもらってる、ということでもあると思います。
ただ仕事によっては金額があらかじめ決まっていない仕事もあります。
映像や音楽の仕事など、どれくらいその作品が売れるかでギャラが変動する仕事もあるのです。
そういうギャラは1年越しで支払われたりするものもあります。
仕事してすぐにお給料をもらえるわけではない。
これがまた声優の仕事の辛いところでもあります。
アルバイトとかだと翌月にすぐもらえたりするもんね〜
仕事の忙しい月はバイトをすることができないのに、その忙しかった分のギャラが振り込まれるのは2ヶ月後だからその次の月の生活が厳しくなる、とか。
よくあることです。ぴえん。
フリーランスの場合は、クライアントからギャラが支払われないとずっとギャラをもらうことができず、その場合は自分でクライアントに催促しなくてはいけないし、ギャラ未払いで逃げられちゃう、ということもあります。
事務所に所属してるとそういうところを守ってもらえる、というのがやっぱり強いよね。
あと事務作業苦手で、声優業に集中したい!っていう人はやっぱり事務所に所属していた方が楽だと思う。
→フリーランスで働くって実際どう?5年経った感想を書いてみる
扱いは個人事業主
声優の扱いは声優事務所に所属していても個人事業主になります。
なので確定申告は自分でやります。
確定申告は白色と青色がありますが、青色申告だと節税対策はいろいろできます。(その分帳簿付が必須になりますが)
- 交通費
- 衣装代
- 資料代(原作を購入するお金)
- 食事代
みたいなものが経費として認められるんですね。
たま〜に勘違いしている人いますが、これは経費だから安くなる、というわけではなくちょっとだけ税金が還ってくるよ、というだけのお話。
そもそも声優は交通費や衣装代が自腹なので出費も多いんです。
地味にそこら辺お金かかるんだよね…
イベントとかある時はやっぱり新しい可愛い衣装で出たいし…
確定申告書類を作成するなどの事務作業もとても多いです。
私はフリーランスになってからはクラウド会計ソフトのfreee(フリー) を使っています。
クレカや口座などを登録できるのでとても楽。
フリーランスじゃなくても確定申告作業は自分でやらなくてはいけないので、こういったツールは活用したほうが良いと思います…!
多くの声優がバイトしてる
ほとんどの声優さんバイトしながら声優業をやっています。
現場でよくお会いする…みたいな方でもバイトしてたりするんですよ…せちがれェ
声優の仕事だけで食べていく、というのはとても難しいことなんです。
事務所に所属していたらマージンもとられてしまうのでどうにも手取りはなかなか上がらないですし、
自分が怪我したり病気したら働けない。
毎月お仕事があるという保証もない。
本当に厳しい世界です。
それでもやりたい!っていう人がやっぱり残り続けているから、気持ちはすごく大事だなと思います。
今回は声優の給料事情についてお話しました。
競争率が厳しいだけでなく、それに伴ってギャラ事情も厳しくなっているのが今の声優業界です。
読んでくれてありがとうございました!
ではっ
やっほい!声優ブロガーの幸田夢波です!