声優志望の人が本当にたくさんいますが、
声優志望の人って前のめりに不安を募らせてしまっている人が多いんです。
声優志望という人に若い人が増えたのも理由かもしれません。
最近では中学生がなりたい職業ランキングに声優が入ってくるそうなので。
私も声優としてデビューする前に養成所でレッスンを受けていた頃、散々講師の方にいろいろ脅されました笑
なので今回は、声優を志望している、という人にまず考えてみて欲しいことを話してみたいと思います。
どれくらい練習してるか
まず、声優志望の人に考えて欲しいのが、普段からどれくらい練習しているか、という話。
これは私も昔レッスンで言われた話なんですが、
例えば声優志望の人が毎日3時間声優になるための練習をしているとしますよね。
それじゃ全然少ないんですね…
なぜかというと、実際に現場でプロの声優として活動している人は毎日のように現場に入って仕事をしています。
売れっ子の声優さんなら1日に2本3本と現場をはしごしているような状態。
つまり1つの現場がアニメなら3〜5時間程度なので、1日に2本仕事がある声優さんは1日に6〜10時間くらい仕事をしている、
声優の仕事と向きあって、先輩と同じ土俵で仕事をし、経験して学んでいます。
声優志望の人が毎日3時間練習する程度では現役で声優として活動されている声優さんには全く追いつけないどころか
さらに差をつけられてしまうばかりなんです。
そしてレッスンと実際の収録現場ではやっぱり学べる量や経験の質って全然違うんですね。
個人的な意見としては3ヶ月レッスンに通うよりも1回現場に出る方が学ぶことが多いと思っています。
それくらい、やっぱり本物の仕事現場って違います。
それを踏まえた上で、どれくらい毎日練習してるでしょうか?
声優志望の人は養成所に行くのにもお金がかかるでしょうし
上京してきて一人暮らしだとしたら生活費もかなりかかるでしょう。
声優としてお仕事をし始めても、最初の1年2年、下手したらずっと、あまり儲かる仕事じゃありません。
そんな中でどれくらい練習することができるでしょうか。
声優養成所の同じクラスの人と競って「クラスの中で一番練習している」じゃだめなんです。
実際に現場でお仕事をされている声優さんに負けない練習量を、やっぱり目指さなくてはいけないんだと思うんです。
どれくらい優先順位が高いか
声優志望の人に考えてほしいことの2つ目は
自分の声優になりたいという気持ちの優先順位がどれくらい高いか、というところです。
もちろん声優志望の方は「何よりも優先します」と言う人が多いでしょう。
でも本当にそうなれているか。
例えば声優の養成所生同士で自主練習をしよう、という時、
養成所同士の練習ならバイトを優先しちゃおう、
なんてことないでしょうか?
本当に声優になりたい、と思って実際声優になっていっている人は何よりも声優になるために必要な時間を優先するためにアルバイトだってちゃんと選んでます。
声優志望で頑張って頑張ってデビューして声優になれたとしてもその優先順位はずっと変わりません。
声優事務所に所属して声優業をやる場合はスケジュールは全て事務所に預けるような形になります。
そうすれば「明日仕事入りました、今から台本とりに来られますか?」ということが日常茶飯事になるわけです。
旅行なんて弾丸で近場にしか行けないし、
友達と遊ぶ約束も確約できません。
でも蓋を開けてみたら仕事が全部バラシになってギャラも入らない、なんてことだってたくさんあります。
確定ではない仕事のために自分の生活を犠牲にすることができるでしょうか?
アイドル声優として活躍していくなら外を歩くのも気を遣います。
例えばそういう仲じゃなかったとしても、男女二人で外を歩くのだって気を遣います。
結構我慢しなきゃいけないことも多いし
そんな中で戦っていかなきゃいけないの、やっぱりきついと思うんです。
それでも好きと言えるかどうか、だと思います。
結局どれくらい好きか
声優志望の人に考えて欲しいことについてまとめてみました。
結局のところ
どれくらい自分が好きだと思えるか、というところが一番大事だと思います。
声優を志望している自分、頑張っている自分がマンネリ化しないように気をつけてください。
本当に一番好きなことなのか、常に考え続けることが大切です。
そうすることによっていくらでも軌道修正することはできるし、
声優として現役で活動されている方だって、本当に自分が今いる場所は正しいのかなって考えて行動している人ばかりです。
常に同じところにとどまっていて、それで良しとはなりません。
楽しんで成長していける人、ハングリー精神がある人が向いているのかなと思います。
いろいろ現実は厳しいこともありますが、
それでも好きでやりたいと思えるなら、それはとても大切な感情だと思うので諦めずに頑張ってください。
読んでくれてありがとうございました。
では。