ネットがさらに身近になってきていて、スマホができてからは毎日ネットに触れるのが当たり前の日常になっていますが
その中でネットと一緒に成長してきた炎上マーケティングという商法があるかと思います。
先日もキングコング西野さんのクラウドファンディングを使って制作した絵本が無料公開されて物議を醸していらっしゃいましたね。
特にSNS上では賛否両論、怒涛のように飛び交っていました。
声優も少なからず表に出る仕事ではあるので
インターネットでの自分の評価というものはやはり気になってしまうものです。
一般的な人と比べるとどうしても表舞台で活動している人は炎上しやすい側の人間なわけですから。
声優だってSNS上でエゴサを常にしている人もいるし2ちゃんねるを見る人もいます。
ネットがここまで普及した現代において、炎上マーケティングは商法としてきちんと成り立っているわけですが
やはりそこには応援する声もあれば批判する声もありますね。
炎上マーケティングって実際のところどうなんでしょうか?
ちょっと考えてみたいと思います。
もくじ
炎上マーケティングとは
そもそも炎上マーケティングとは一体なんなのでしょうか?
炎上炎上、とよく聞く昨今ですが、それがどういう風に「商法」、
つまり「稼げる方法」となっているのかは知らない人が多いのではないかと思います。
炎上マーケティングの定義
炎上マーケティングとは
ウェブサイト上で非難を浴びるであろう不適切な発言や表現をすることによって生じる「炎上」を広告宣伝に利用するマーケティング手法である。
一般的に「炎上」は否定的な評判によるものであり、
企業や商品に悪感情を抱かれボイコットにつながる恐れもあるため、望ましい状態であるとはいえない。
しかし、「炎上」の規模によってはマスメディアで取り上げられることになり、大きく注目される場合がある。
この流れを多大な宣伝費をかけること無く知名度を上げることに利用したものがこのマーケティングの手法である。
wikipediaより引用
wikipediaには炎上マーケティングについてこのように書いてあります。
コンテンツが売れるために必要な宣伝
実は
- 街中を歩いていてよく目に飛び込んでくるポスターやデジタルサイネージ
- テレビを見ている時のCM
- スマホを見ている時に出てくる広告バナー
などなど、日常生活で目に触れる広告には莫大な宣伝広告費用がかかっています。
アニメだって宣伝するのは本当に大変で、でも宣伝することによって作品を見てくれる人が多くなり、
結果そのアニメのDVDやBlu-rayなどが売れればそこで利益を得ることができるわけですから
宣伝をするのは新規顧客獲得のためにもとっっかかりとしてとても大切なことなのです。
どれだけ神アニメを作っても、それを知って、見てくれる人がいなければそれはただの制作側の自己満足で終わってしまう。
この前この本を読みましたが、あのエヴァも、初回の視聴率、というよりもそのあとの深夜の再放送でファンが増えたそうです。
これを皮切りに深夜アニメという概念が生まれたそうですが。
「売れるきっかけ」って本当にわからないものです。
そしてどんなに良い内容だとしても、儲からないんじゃ仕事としても成り立ちません。
特に声優はお金のことについてはものすごく考えてます。
儲からない中で自分のやりたいことをやっていくために毎日葛藤と戦っていますから。
そこで多くのコンテンツが宣伝には大きなお金を突っ込むわけですが、
炎上マーケティング市場ではお金を使わなくても宣伝をすることができます。
炎上マーケティングの実例
キングコング西野さんの場合
キングコング西野さんもクラウドファンディングを使ってみんなで作った絵本を最初は2000円で発売していたのに
子供のとある発言がきっかけで「ネットで無料公開します!」という戦略に変えてしまいました。
もちろんクラウドファンディングというところから始まっているので、最初から注目度の高いコンテンツだったわけですが、
無料公開とともに賛否の声がネット上で急速に広まって、
無料公開をスタートした翌日にはアマゾン書籍でも楽天書籍でも1位になる、という実績を出していました。
これに非難する声が飛ぶのももちろんわかります。
クラウドファンディングで支援した人の中には憤りを感じる人もいるかもしれません。
- 最初お金を払った人の気持ちはどうなるのか
- 無料にすればするほど次も無料が求められてクリエイターが苦しむ
しかし結果として、これはマーケティングとしては正解だったと思います。
何よりも話題になる、ということがお金を稼ぐ上で大事になってくるんですね。
好きの反対は無関心、とはよく言ったものですが、
本当にその通りで、無関心なところには何も消費活動は生まれないのです。
余談ですが私も西野さんの個展に足を運びましたしえんとつ町のプペル、拝読しました。
とても素敵な本でしたし最後のページで号泣でした笑
西野さんはご自身の著書でもマーケティングについて結構具体的に話されているので、マーケティングを学びたい方は読んでみるのおすすめです。
せんとくん
wikipediaにはせんとくんの話も書いてありました。
ご当地マスコットキャラクターというと万人受けするようなキャラクターが出てくるものですが、
僧侶に鹿の角が生え、しかも結構リアルなお顔の奈良県のマスコットキャラクター、せんとくん。
このキャラクターにもものすごく非難の声があがりましたが
炎上マーケティングとしての宣伝効果は約15億ほどの価値があったとされているそうです。
せんとくん、みんな知ってますもんね。
何もないところから15億用意して宣伝するなんて絶対にできないことだと思います。
炎上マーケティングによって
お金をかけず、話題だけで経済的宣伝効果が生まれるというはすごいことなのです。
宣伝広告費で儲けられる
芸能人はよくアメブロでブログを書いている人がいますね。
ブログをやること事態が、本人の宣伝になるから芸能人はブログをやっているんだろう、
くらいにしか思っていない方も実は多いんじゃないかと思います。
でも芸能人はアメブロの人気ランキング上位にくる人は数百万単位のお金をブログだけで稼いでいます。
アメブロ1位の人で月収500万前後あるという話もあります。
それはその人のブログにたくさんの人が訪れて、さらにそのブログにバナーなどの宣伝広告が貼ってあるから、
結果それが広告を出すことと同じことになるので広告主側がブロガーに対して払っているお金によって稼げる、ということなのです。
つまり見てくれる人がたくさんいればいるほど、
そのブログが大きな広告塔となる、ということなのですね。
こんな感じで、宣伝をする、ということそのものが、価値があることなのです。
その宣伝方法の一つとして炎上マーケティングがある、ということですね。
炎上マーケティングは大体マイナスな意味で有名になることを指します。
刑事事件沙汰を起こしたアーティストが一時カラオケの最近歌われている人気ランキング曲で1位になったりする、といったことです。
宣伝、という観点からみるのであればこれはとてもいい宣伝です。
経済効果を促進させるためにやるのが宣伝ですから、それがポジティブな宣伝でもネガティブな宣伝でも、効果さえあればいい、ということです。
炎上マーケティングの賛否
というような感じで、宣伝、という観点からみたら炎上マーケティング、という商法はとてもいい手段だと私は思っています。
もちろん本人のメンタルは強靭なものじゃないと挑戦できるものじゃないでしょう。
西野さんもそうですが、「嫌われてもいい」という気持ちが根本的にないとできない商法です。
でもそういう覚悟がある人こそ面白いことができるし、
自分を好きでいてくれる人のことをより大切にできるんじゃないかな、と私は思っています。
考え方は人それぞれですが、
非難されて話題にのぼればのぼるほど儲かる、というのが炎上マーケティング。
良さも悪さもある、というのはわかっていただけたでしょうか。
最後に
自分の好きなことをやっていると敵は多くなるものです。
いい会社に就職して定年まで働くのが良いことのように言われているのが日本の今の現状ですので。
就職もせず、声優や歌手をやりたいと言って結局声優も歌手もそれ以外にも手を出し始めた私なんかは
本当に周りからのバッシングも多かったし、親も不安だと思います笑
でも人生一度きり、私が私として好きなことに挑戦できるチャンスはこの人生しかありません。
その点においてはみんな平等です。
嫌われてもいいから挑戦したい、という気持ちが大切だと思うし、
そうやって頑張っていると、心から応援してくれる人に出会えるんじゃないかなと思っています。
そう思うとレールの上をちゃんと歩めなかった私は人生炎上マーケティングです。
批判されてばかりだけど応援してくれる人もしっかりいる。
そうやって同じように反対されても夢を追いかけたいと思っている人を、私は応援したいです。
→ブログ疲れ、SNS疲れしてしまうあなたへ。発信者が好きです。
読んでくれてありがとうございました!
ではっ