声優が人気の職業になっていますが
やっぱり声優になりたい、という人が憧れる現場はアニメのアフレコの現場だと思います。
ということで今回はアニメのアフレコの大まかな流れについてお話してみます。
スケジュールのキープ
声優のお仕事のスケジュールには
- キープ
- 決定
- バラシ
という言葉があって、
キープは「ここがお仕事になるかもしれないんであけといてください」という意味です。
決定は文字通り仕事が確定すること。
バラシはキープが入ってたんだけど、
結局そのお仕事が決定にならず、今回はキープしてもらってたスケジュール「バラシ」でいいですよ、つまりお仕事ないですよ〜っていう意味。
最初はスケジュールのキープがきます。
そのアニメのレギュラーメンバーになれればキープが1クール分、毎週何曜日の何時から、という形できます。
こういう場合は結構前からスケジュールをキープしてもらう感じ。
でも実はキープ決定、というのもあって
キープをすっ飛ばして決定になることもあります。
特にアニメの現場はスケジュールがおしおしなので、そういう急に決まるお仕事とかも多いです。
単発のお仕事の場合は一週間前にキープがくれば良心的かな、という感じですね。
前日にスケジュールが決まることもあります。
スケジュール確定、台本&V渡し
スケジュールが確定したら
その収録の台本とVと呼ばれるVTRを受け取ることができます。
事務所に所属している場合は制作会社に台本とVをスタッフさんが取りに行ってくれますが
フリーの場合は自分でとりに行く感じ。
配達とかでは間に合わないしお金もかかるのでここらへんは結構アナログだったりします。
→事務所の所属声優になるメリットとデメリットを声優が解説してみる
台本、Vチェック
台本とVが手元に届いたらアフレコの練習をします。
大体みなさん自宅でやっていることが多く、
全力で練習する派とちょっと声を抑え目で練習する派の方がいますが
全力で練習して警察が家にくる、なんて話もよくある話です。
一般家庭から「逃げろぉおおおお」とか聞こえたらそりゃ警察きますね。
セリフなんだけどね。笑
そういった理由で結構自宅でのチェックに苦労されている方は多いです。
スタジオで収録
アフレコ当日は収録スタジオで、キャストが一同に会してアフレコが行われます。
たまにスケジュールが合わない多忙な声優さんとかは抜き録り、といって
別日に録ることがありますが。
結構忙しい方はなかなか会えなかったりします。
アニメ一本の収録時間は3時間から5時間くらいで
長く続いているアニメだったりすると2時間くらいで終わる現場もあります。
ものすごく目立つのが声優の仕事ですが
声優の仕事が一番短く終わってしまうような気がしますね。
アニメを作るのに多くの人がたくさん時間を使ってくださっているので
身が引き締まる思いで仕事をしています。
→声優が初めてアフレコに行く時に気をつけなくてはいけないこと
急なスケジュールが多い
こんな感じでアニメ一本のアフレコが終わります。
結構急なスケジュールだったり
一日に何本も仕事が詰まったりするなど
慌ただしい毎日を過ごしています。
かと思うと何日も休みが続いて不安になったりとか笑
感情的にも忙しい仕事だと思いますね。
声優志望の方は、声優になったらスケジュールは自分の思い通りにはならない、という覚悟が必要だと思います。
読んでくれてありがとうございました。
では。