声優のバイトや、無料同然の仕事は絶対にしてはいけない理由

声優のバイト
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最近街中で「声優のバイトをしませんか」という不思議なキャッチがいたり、

声優の仕事を無料同然、もしくはほぼ赤字になるような内容で依頼してくる人が増えてきています。

 

これは本当に恐ろしいことだと思っていて、

今現役でたくさん活躍されている声優さんみたいになりたい、と思って声優を目指し、学校に通っていたり、養成所に通っているなら

絶対にこの手の話には乗らないで欲しい、と思っているんですね。

 

今回は声優のバイトや無料同然の仕事について、

少しお話してみたいと思います。

 

声優のバイトや無料同然の仕事の実態

 

声優のバイトや無料同然の仕事って実は結構あります。

 

例えば先ほども言ったように声優のバイト、というもの。

これは日給10,000円、とかでナレーションや司会などの仕事らしいです。

 

本当にオーディションを行ってバイトとして雇う現場もあるそうですが、基本的に日給10,000円なのであれば

新人声優のギャラより安いです。

 

また、無料同然の仕事もよくあることで、

ネット声優と呼ばれる趣味で声の仕事をされている人たちが結構活躍しているようです。

 

ネット上で仕事を受注して、宅録機材で録音して、料金は破格で提供する、といったようなことですね。

 

私も少し調べてみましたが、企業ナレーションなどの仕事で3分くらいの動画なのに、なぜかギャラが1,000円、とかの案件を見つけて正直本当に驚きました。

本当にあるんだなぁ、と。

 

もちろん声優の仕事に憧れがあって、趣味でやってみたい、という人ならそれでもいいでしょう。

楽しいことをやってみて少しだってお金がもらえるなら「すごくいい」と思ってしまうのかもしれません。

 

しかし本気で声優としてやっていきたいなら、こういう仕事を引き受けることはお勧めしません。

声優が感じる、仕事でのプロ意識

 

無料同然の仕事の罠

 

無料同然の仕事を一度引き受けてしまうと、そのクライアントからは「この人はこの(安い)値段で仕事を引き受けてくれる人なんだ」という風に受け取られてしまいます。

 

そしてまた無料同然の仕事がくる。

 

値段を釣り上げるわけにはいきません。

だって「どうしてこの前はあんなに安かったのに今回は高くなるの?」と言われてしまうから。

 

それをずっと続けていくとどうなるか。

 

自分の時間を全然お金にならない無料同然の仕事に奪われてしまうのです。

 

お金が潤沢にあって、

その時間が楽しいと思えるのならそれもいいでしょう。

 

でもそれでは声優を職業にして、食べていくことは絶対にできません。

「破格で声の仕事をやってくれるアマチュア声優さん」で終わってしまうのです。

声優のギャラの相場はいくらなのか

 

どうして無料同然の仕事が増えたのか

 

ではどうしてこういった無料同然の仕事が増えてしまったのか。

 

それは「声優が人気の職業になってしまったから」です。

 

声優になれる人はほんの一握りで、声優になりたい人がものすごく多い、

今声優業界は需要と供給のバランスが極端に崩れています。

 

そして制作側は作品がどんどん増えてきていて、視聴者のニーズに答えるためにどんどん1本1本の制作費を削って行っている。

 

さらにネット動画なんかの普及によって

作品1本当たりの予算があまりに安くなってきてしまいました。

 

アニメや吹き替えだけでなく、企業プロモーション動画なんかは予算もあまり潤沢ではありません。

 

そうすると、ギャラの高いプロよりも、安く使えるアマチュア、という考え方にどうしてもなってしまうんですね。

 

ただ、そういった予算がきとんと割かれていないコンテンツというのは

多くの場合が見切り発射で始まった企画か、誰かが私服を肥やすために作っているもので、

「良いものを作りたい」という気持ちがある人にとっては地獄のような現場になると思います。

 

安いことが最優先になってしまっているわけですからね。

仕事で妥協しなくてはいけない辛さ

 

プロが無料同然の仕事を引き受けるのはこんな時

 

そんな事情がありつつも

プロの声優も無料同然の仕事を引き受ける時があります。

 

それは「お金ではない副産物がある仕事」です。

 

例えば取材の仕事とかはほぼ全てが無料の仕事になります。

でも取材というのは自分のプロモーションになります。

 

大きなメディアで自分の宣伝をしてもらえるのであれば、その依頼を引き受ける、ということもあるでしょう。

 

あとは単純に良いものが作れて、自分の勉強になるものだったら無料で引き受けることがあります。

舞台の出演オファーなんかはだいたいこれに当たると思います。

舞台に役者が出演する際はものすごいリスクを背負っています

 

クリエイターは仕事を選ぶべき

 

声優に限らず、こういったクリエイター系の仕事というのは技術職です。

 

一朝一夕で身につくようなスキルではなく、

そこにたくさんの努力があって成り立っている仕事。

 

だからこそ、「この仕事を断ったら仕事がなくなるかもしれない」という考えではなく

「この仕事を断らないとずっと安く使われてしまう」という危機感を持って

仕事は選んでいくべきだと思うんです。

 

本当にその業界で趣味ではなく「仕事」をしていきたいのであれば、

仕事を断るという選択肢を持つべきでしょう。

仕事を断る、という選択肢を持つ。

 

読んでくれてありがとうございました。

では。

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yumeha
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声優、アーティスト、デザイナー、当ブログの運営者。 2009年に声優デビュー、2016年声優事務所を退所し、現在フリーランスで活動中。自由に生きられる選択肢を増やし、それを発信するために毎日ブログを更新中。