声優のレッスンは声優専門学校や声優養成所などで受けることができますが、
実際に声優のレッスンではどういう内容のレッスンをしているのか、ということについては
あまり知られていないと思います。
実は声優のレッスン内容って結構地味なものもあったりして
レッスンを受けてみて「なんだか思っていたレッスンじゃなかった」と思う人も結構多いんですね。
なので、レッスンを受ける前に、レッスン内容にどんなものがあって
実際に通おうとしている先でもどういうレッスン内容をやっているのか、ということをきちんと把握することはとても大切な事だと思います。
具体的に声優のレッスン内容にはどんなものがあるのか、ということについて今回はお話してみたいと思います。
基礎訓練が多い
声優のレッスン内容は基礎訓練がものすごく多いです。
本当は演技をいっぱい見てもらいたかったり、
それこそアニメや吹き替え作品に実際に声を当てるアフレコの練習をしたいと思っている人が多いですから
こういった基礎訓練ばかりだと「つまらない」と感じてしまう人も多いわけです。
基礎訓練は主に
- 滑舌
- 筋トレ
- 声量トレーニング
といったものです。
レッスンが2時間だとして2時間みっちり滑舌やナレーションの練習をすることもあります。
声優になりたいという人たちはもっと派手な練習がしたい、という人が多いと思うんですが、
レッスンは一対一ではなく、クラスで受けるものなので、
中にはこういった基礎練習を自分一人ですることが出来ていない人も多いんですね。
そういう人がいればそのクラスは「基礎ができていないクラス」という風に認定されてしまします。
すると「アフレコ練習をする前に基礎訓練をやらなきゃね」となるわけです。
基礎訓練は準備運動のようなもので、
これがきちんとできないままにアフレコ練習などをしてしまうと
喉を痛めてしまったり、結局意味がないものになってしまったりします。
だからこそ、基礎訓練を重点的にやるような内容でレッスンが組まれていることが多いんですね。
基礎訓練が自分でもできる、という人は、
そういった内容でなく、本格的なレッスン内容が組まれているところを探したほうが良いかもしれません。
アフレコ練習
アフレコ練習を重点的にレッスン内容に組み込んでいるところもあるにはあります。
その場で集まった人と息を合わせてやるのがアフレコですから
レッスンでこれをやっていくのはとても実践的だと思うんですね。
もちろん先ほど書いたように「基礎訓練がしっかりと個々でできていれば」という前提ですが。
実際のスタジオを使用したり
音響監督さんを招いたレッスンをしているところもありますから
実践的な内容のレッスンを受けたい、という人は
アフレコ練習をレッスン内容に組み込んでいるところを探してみるといいと思います。
エチュード練習
エチュードといって
設定のみを与えらえて、あとはアドリブで芝居を構築していく、という練習方法があります。
意外かもしれませんが、これも声優のレッスン内容として組み込まれていることが多いです。
台本に書いてあることを読むのが声優の仕事、と思っている人も多いと思いますが
台本に「<AD>」(アドリブ)と書いてあることもよくあることです。
即興でできあがる芝居が面白いものになることもたくさんありますし、
ラジオとかはほぼ台本がなかったりすることもありますから
声優のレッスンでもこういったアドリブ力を鍛えるためにエチュードが取り入れられていることがよくあります。
舞台練習
声優は基本的に台本を持ってやる仕事ですが、
声優レッスンで舞台芝居の練習が内容に取り入れられていることもよくあります。
そもそも声優というは「声だけで演じる仕事」ですが
その前に「体で演じる」という作業が必ず必要になります。
体で演じる、ということが出来てから、
その上で声のみで演じる、という方へシフトしていくのが芝居の構築の一般的な流れです。
なので、まずは体で動いてみる。
体で芝居してみる、ということを先に練習する、というレッスンがあります。
それ以外にも
声優のレッスンには声優っぽいレッスン意外にも
歌のレッスンがあったりダンスのレッスンがあったりすることもあります。
最近の声優は歌やダンスができる人が求められることもありますから
レッスンをする現場でも、こういったレッスンが取り入れられることもあるんですね。
実際にボイトレは声優のレッスン内容とも共通する部分が多く、
声優の仕事に役立つことがたくさんあるのでオススメです。
自分に合ったレベルの場を選ぶ
声優のレッスン内容について話してみましたが
レッスンは場所によってレベルもかなり違います。
専門学校に行くのか、
養成所に行くのか、
というのでもかなり違いが出てきます。
声優になるにしても、自分はどこが弱くて、どんなところを克服したいのか、
ということから進む進路を考えるといいんじゃないかなと思います。
読んでくれてありがとうございました。
では。