声優だけでなく、新しいジャンルのお仕事も挑戦してみたくて。
また、一緒に楽しく仕事ができる人とモノヅクリをしたくて、今回はポートレート写真のモデルをしてきました。
大学で映像学科でてよかったな、と思います。
世の中には表現方法が溢れてる。
今回はポートレート写真がどういうものなのか、ということを踏まえて
モデルをしてきたよって話です。
もくじ
ポートレート写真ってそもそも何?
ポートレート写真とは
人物をテーマの中心に置いた写真のこと。ただし人物の全身を写している必要はなく、
顔や身体の一部だけだったり、後ろ向きで顔が隠れていても、人がテーマの中心にある限りポートレート写真に分類される。
また撮影者が自分を撮影した写真も「セルフ・ポートレート」と呼ぶ。
(コトバンクより引用)
つまり普通の人物をメインとした写真ではなく、
メインは写真自体のテーマであって、人物も背景もメインではなく写真そのものが芸術作品の一つである、
というのがポートレート写真なのかなと、私は解釈しています。
宣材写真とポートレート写真の違い
特に声優や芸能関係の職に就いている人、就きたいと思っている人は「写真」というと一番真っ先思い浮かぶのは宣材写真かと思います。
宣材写真は読んで字のごとく宣伝材料として使う写真のことなので、
基本的にはバストアップで顔の輪郭や目鼻立がよくわかりやすいより鮮明な写真が求められます。
私が以前の宣材写真はこちらですね。
何年か前のものなので今の自分からするといろいろ自分の見せたい印象からずれててお恥ずかしいですが。
ポートレート写真に対して、宣材写真は人物そのものがメインの写真です。
宣材写真を撮る時は
- 顔がはっきりわかりやすいものにする
- 鮮明に撮る
- 背景は基本白
- 写真スタジオで撮る(安くても1万円くらいするから結構出費)
- 目周りに髪がかからないようにする
- 印象の伝わりやすいものにする
などといった注意するべき点がいくつかあります。
あとは宣材写真を撮る上では洋服の色がかなり重要で
- 自分が見られたい印象の色味の服にする
- 服は1枚にして羽織などは着ない方がいい(ボディラインがはっきりしなくなるので)
- なるべく体にフィットした衣装の方がよい(だぼっとしてる服だと印象も良くないし体型も伝わりにくいので)
- 背景と同化しないような服の色にする(この写真はちょっと色が薄すぎるので悪例です。笑)
こういったことに注意する必要があります。
一般的な宣材写真を撮る時は上記のようなことに気をつけて宣材写真をスタジオなどで撮ってもらうのが普通です。
声優の場合はこの宣材写真もキャスティングを決める上での重要な資料の一つになります。
それに加えてボイスサンプルと過去の出演経歴、みたいなものが事務所に所属している場合は事務所から、クライアントさんへ渡されます。
そんなこんなで宣材写真で着ている服はかなり自分の印象がどう相手に伝わるか、ということに影響を与えます。
ましてやお会いしたこともないクライアントさんに対して宣伝材料として使う写真なので、いろいろ考えて撮影した方がいいです。
これから宣材写真を撮る方はぜひ自分の印象を分析するという記事も一緒に参考にしてみてください。
ポートレート写真の撮られ方
自分が見せたい自分と作品テーマ
ポートレート写真は前述したように、自分がメインではなく、背景も合わせて写真1枚が芸術作品だと思っています。
そして自分はその作品の中に存在しているだけでいいと思ったし
今回は声優の宣伝材料として使う写真ではなく、あくまで自分も作品の一部になれたらいいなと思って撮っていただきました。
さらに、今声優事務所を退所して、声優や歌手、女優としていままでやってきたジャンルにとらわれない作品作りを目指す上で嫌われてもいいから、
なるべく自分が自分らしくいられるような自分でいようと思ってあえていつもの私のナチュラルさを撮っていただこうと思いました。
他人の見る自分の印象
先日アンケートで着る服の色のアンケートを取らせていただきましたが、2位の色が青だったので青も着てみました。
アンケートご協力いただいた方、本当にありがとうございました。
ガラリと印象が変わって、これはこれでいいかなと思いました。
私の見ている自分の印象と、みなさまが見てくださってる自分の印象はやっぱり少し違って、それはそれでまたおもしろいですね。
自分らしく、というのはあくまで自分の目線なので、
他の人から見ていただいている自分の印象を知ることができるのは新しい自分の発見にもなりますし、こうやって顔出しで何かを表現していく者にとっては大変参考になります。
またこういった機会を作っていきたいのでみなさんの見てる私も教えていただけたらうれしいです。
ポートレート写真の面白さ
ポートレート写真は人物がメインではなく、一枚の作品の中に人物がいる、という構図になります。
なので「私」という色と「その周り」という色の境界がいい意味で曖昧なんだなぁと感じました。
この写真は私の境界がすごく曖昧だと思いませんか?
でも後ろの世界堂の文字と私のセーターの赤がなんとなくリンクしていて、一枚でアート作品、という感じがします。
はしゃいでますね。笑
そしてもう一つの特徴が宣材写真とは違っていろんなモノを使って撮ることができるのもポートレート写真の特徴です。
今回は電話ボックスの中だとか証明写真の中だとか、いろんな場所で、かつ私がいつも肌身離さず持っているMacBook Airと一緒にポートレート写真を撮っていただきました。
モノも面白く使って表現ができるポートレート写真はやっぱり人物メインすぎなくて面白いと思いました。
撮影したカメラについて
ポートレート写真では使われることが多いですが、今回撮影していただいたカメラは主にフィルムカメラ、チェキ、写ルンです、です。
フィルムカメラはこちら
特に今、写ルンですはInstagramなどでも再ブームが来てますよね。
写真屋さんに行ったら「写ルンですで撮った写真をデーターにしてお渡しできます!Instagramに載っけるのに最適!」というポップを先日見かけて驚きました。
チェキもどちらかというとアイドルがチェキ販売します〜みたいなイメージが強くてこんな風なお洒落な写真にも使えるのか…とひたすらびっくり。
私も舞台に出演した時の物販でチェキの販売をしたことがあったのですが、こんな撮り方思いつきもしませんでした。
ちょっとしたレトロブームが来ていて、さらにデジタルカメラとは違って
- 何枚も撮れない(データじゃないから消せない)
- 現像してみないと仕上がりがわからない
みたいな特徴は福袋を開ける感覚と似ていてちょっと楽しいです。
撮影ご協力
今回撮影していただいたのはRécolte&Co.さんとい映像制作ユニットさんです。
何度かお仕事をご一緒させていただいておりまして、普段は映画、MV、アーティスト写真等などのお仕事を取り扱っている方々です。
ブログで紹介させていただいた写真はごく一部なのでぜひRécolte&Co.公式ホームページもチェックしてください。
ホームページでは幸田夢波について、写真とともに文章を添えてとてもいい感じで紹介していただいています。笑
光と影、人物とモノを丁寧に撮影してくださる方です。
新規のお仕事も募集されているようなのでぜひ。
Récolte&Co.さんの公式ツイッターはこちらからフォロー
読んでくれてありがとうございました!
ではっ