声優さんがどんどんアイドルになってきたのはここ数年のお話だと思います。
昔からアイドル声優さんはいましたけど、今ほど激化してはいなかったでしょう。
今では声優さんがテレビに出演されているのもよく見ますし、
写真集を出版したり、アーティストとして活躍してる方もたくさんいますよね。
出待ちするファンの方がいたり、声優さんでも変装して街を歩いていたり、と
結構生活自体が大変になってしまっている声優さんもたくさんいらっしゃいます。
では、声優がアイドルになったのはどうしてなのでしょうか?
そんなことを考えてみたいと思います。
アニメが儲かる仕組み
そもそも声優がどうしてアイドルっぽくなってきたのか、ということを語るには
アニメ業界のお金の仕組みについて語らなくてはいけないかなと思います。
アニメは一本の制作費はいくら?
アニメ一本をワンクール(3ヶ月)12話だとして、これを作るのにどれくらいお金がかかっているか知っていますか?
基本的に今はアニメの1話を作るのに相場は約1300万円前後と言われています。
もちろんアニメの内容によってそれぞれなので、
作品によっては1話を作るのに3000万円くらいかかっているようなアニメもあるそうです。
それを12話…
つまり話数によって変動もあるでしょうけど、ざっとワンクールもののアニメを作るのに2億5000万くらいは大体かかっちゃう、ということですよね。
で、これは制作費だけのお話です。
コンテンツを作るお金ですね。
これだけではただ作っただけになってしまうので、さらにそこに放送料というものがかかってきます。
テレビ局が提供している番組表の中でテレビの放送枠を買って、そこで流す、というのが放送料を払って番組を放送する、ということです。
さらに!
それではただたんに制作してテレビで流すだけになってしまうので、
そこに宣伝広告費が入ってきます。
これを全部あわせると、アニメをワンクール作って宣伝して流すのに、ざっと約3億くらいかかるそうです。
アニメがとんでもないお金を突っ込んで作られてることがわかりますよね。
これを知った時は「もっと姿勢を正してアニメを見よう!」と思ったものです笑
アニメはどうやって儲ける?
アニメは基本的には物販で儲けを出しています。
というのも、テレビは無料で放送されるものなので、テレビに流しただけではお金は入ってきません。
つまり円盤(DVD、ブルーレイ)を買ってほしいんです!笑
他にも
- グッズ展開
- 劇場版を作る
- イベントをやる
- ゲーム展開
- 海外への輸出
- ネット配信
- ラジオ・インターネットラジオ
などといった多くの展開があります。
いろんな展開をして、そこでお金が入るように回していっているんですね。
アニメでもっと儲けるために
ただ最近では物がどんどん形ではなくなってきていますよね。
本も電子になりつつあるし、
円盤を買わなくてもコンテンツをダウンロードするなどしてデータでもっておけるようになってきました。
動画配信のサブスクを契約してる人も多いと思います。
多分それが声優がアイドル化していくような風潮が生まれた一つの理由なのではないかな、と思います。
イベントやライブなどは声優さんが生で見せるエンターテイメントですよね。
それはその声優さんじゃないとできないことですし、
その場にいないと味わえないようなエンターテイメントだと思います。
そして誰かとリアルタイムで共有することができるエンターテイメントでもあると思います。
私もライブ、イベント、舞台はやるのも見るのも大好きです。
その場にいる人たちは絶対にそのメンバーで集まることはもうないだろうし、本当にその時間にとても大きな意味があるものだと思います。
やっぱり生でみられる感動って何にも超えられないと思う。
だからみんな足を運ぶんだと思います。
そしてそれが産業になったのが今の形なんだろうなぁと私は思います。
声優がアイドルになって
声優がアイドルとなる風潮が主流になってきて、アニメの在り方、アニメユーザーの在り方も本当に変わってきたなぁと思います。
アニメの番宣を見た時に「このアニメが面白そうかどうか」ということよりも
「声優さん誰が出るんだろう」というところを気にする人の方が今は多いんじゃないかな。
そんな中で声優を目指す人も増えてきました。
本当に声優になりたいという人が多いですよね。
中には「アイドルのようになりたくて」というのが声優を始めたきっかけだ、とお話されている声優さんもいます。
そんな中で声優として生き残っていくこともまた、ずいぶん難しくなってきたんだろうと思います。
なかなか声優としてのギャラだけで生計を立てていくのは難しいですからね。
声優がアイドルになったのは、アニメ市場の変化が大きいんだと思います。
それによってアニメコンテンツも声優の在り方もずいぶん変化したんだろうなぁ感じました。
これから声優を目指す人のちょっとした参考になったら幸いです。
読んでくれてありがとうございました!
ではっ