質問箱で質問を募集していますが、以下のような質問をいただきました!
ツイッターでもお返事はしたのですが、ブログの方でもう少し掘り下げてお話したいと思います。
声優の事務所移籍問題ね!私もすごく悩んだ時期があったので経験を踏まえてお話していきますよ〜〜!
事務所移籍にはお土産となる実績が必要
ネットでもよく「有名声優の誰々さんが事務所移籍!」みたいなことがニュースになったりしてますが、声優業界では事務所移籍って結構よくある話ですよね。
質問者さんも「アニメ色が強い事務所に移籍したい」とのことで相談してくださっていますが、こういう動機はあるあるです。
ネットだとやれ問題児だの事務所から首切られただのと書いてる人がいますが、まじでそういうの要らん!何も知らないのに!コラ!って感じ。笑
事務所ごとにやっぱり強い仕事というのがあって、「ナレーションの仕事が多い事務所」「外画吹き替えの仕事が多い事務所」みたいなのがあります。
アニメの仕事がしたいのに事務所からもらえる仕事がナレーションの仕事ばかり…となればアニメが強い事務所に移籍を考えるのは普通のことでしょう。
いずれ自分もそういうこともあるかもしれないと思って、移籍を経験している先輩にいろいろお話を聞いたことがあったのですが、
その先輩は「移籍をするにもお土産を持っていかなきゃいけないからね」というお話をしてくださって、それがとても印象的でした。
具体的に言うと、移籍先の事務所の人に「この人をうちの事務所に入れたらメリットがあるな」と思ってもらわなきゃいけない、ということです。
はい、シビア!
ヒョ〜
やっぱり事務所ってやたらめったら所属の人を増やせるわけじゃないんですよ。
マネジメント対象が増えればそれだけマネージャーやスタッフが必要になりますし業務も増えます。
できるだけ「この人をマネジメントしたい!」と思える人に労力を割きたいのです。
だから移籍先事務所にメリットを感じてもらわなきゃいけません。
どういうところが見られるのかというと、やはりキャリアです。
どんな仕事をしてきたのか、どんなお芝居ができるのか、というところだと思います。
そのお土産を十分にアピールできそうなら、事務所移籍も前向きに考えて行けると思います。
質問者さんの場合だと「アニメやりたいんですけど、自分はこういう役できますよ!」とアピールできるようなキャリアがあるかどうか、というところです。
さっくり辞めて、他の事務所でゼロからスタートという手も
ただ、質問者さんは預かり所属ということなので、アピールできるキャリアがもしかしたら少ないかもしれません。
お土産をあまりアピールできないのであれば、移籍という形ではなく、他事務所の所属オーディションなどを一般で受けてみるというのも手です。
でも今の声優事務所で預かり所属になることができているということは、それだけ何かしら光るものを持っているということでもあります。
なので所属オーディションでも「〇〇事務所では預かり所属でした!」ということをアピールできると思います。
それがあまりアピールにならないかもしれない、と思うのであれば、今の事務所で正所属になれるようにとりあえず頑張ってみて、
そこでそれなりのキャリアを積んでから移籍する、という方が、受け入れ先も広がって良いと思います。
事務所を移籍する時の流れ
私も実際に事務所間を移籍した経験があるわけではないので、あくまで周りで移籍を経験している声優の方達のお話を聞いた上での話になるのですが、
事務所の移籍をされている方は移籍したいと思っている事務所の所属声優やマネージャーさんと繋がりを持って、そこから移籍へと話を持っていかれていることが多いです。
つまり現場に出て少しでも繋がりを持っている方が移籍はしやすいということになります。
とはいえ事務所と事務所は競合他社ですし、事務所を移籍してからも現場で前の事務所のスタッフさんやマネージャーさんにお世話になることもあるでしょう。
何かしらの不満があって声優事務所を移籍したいと考えているのだとしても、これまで自分がお世話になったという感謝の気持ちは忘れずに、しっかりと筋を通して移籍をした方が良いと思います。業界って狭いですしね!笑
何が言いたいかと言うと
喧嘩別れしないで!!!!!
ってこと。笑
契約で事務所を退所する場合は他事務所と一定期間は契約してはいけない、というような内容になってる場合もあるので、移籍を考えてる場合はまず今の事務所との契約内容も確認しておくのがおすすめです〜!
移籍問題に関しては結構声優として活動している方は悩む部分だと思いますが、良い道が開けるといいですね…!
決断する時は不安も大きいと思いますが、このブログが少しでも役にたったら嬉しいです。
質問箱ではいつでも質問を受け付けていますのでお気軽にどうぞ。
読んでくれてありがとうございました!
ではっ