新人声優のスケジュールバラシってよくあること。

ネットで配信をしている、私が台本から書いて完全オリジナルで作っている『夢を仕事に変えるラジオ』というラジオがあるのですが

そちらのラジオで質問箱によるお便りを募集しています。

 

その中で先日このような便りをいただきました。

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これ結構新人の声優にとっては悩みになりやすいものだと思うので、ブログの方でも少し掘り下げさせていただこうと思います。

 

バラシとは

 

多分業界用語だと思うのですがスケジュールのバラシというのがありまして

元々「ここにお仕事が入るかもしれないからスケジュールを空けといてください」という意味でスケジュールキープというのがまずきます。

 

お仕事が決定になれば「決定連絡」というのが来るのですが、

自分が担当する薬の出番がなかったり、そもそも収録自体がお休みになったり、という様々な理由でそのお仕事がお休みになってしまうことがあります。

 

それがスケジュールのバラシと呼ばれるものです。

 

ちなみに一番慌ただしいスケジュールだと、「当日バラシ」ということもありまして

スケジュールを1日空けていても、当日になってお仕事がバラシになり何もなくなってしまうということもあります。

声優のスケジュール事情

 

役付きじゃないとバラシが多い

 

新人声優の場合は例えばアニメのレギュラーキープ、と言って毎週何曜日の何時からを キープでと言うキープの仕方があるのですが

役付きと言って「〇〇役」というような明確な役がついておらず、毎回「学生A」とか「街人B」とかモブ役をもらうことが結構多いんですね。

 

後はメインメンバーじゃない役で、毎週必ず登場する役ではないだとか。

 

そういう場合はレギュラーキープが3ヶ月から5ヶ月ほどあったとしても、

バラシになることがとても多いのです。

 

私の場合は3ヶ月もののアニメのレギュラーキープで、1回も出番がなく

実際に5ヶ月くらいのレギュラーキープをすべてバラされたことがあります。

 

それもその週になってみないと出番があるかどうかがわからないので、

結構近々でバラシの連絡がくるという形でした。

 

特にアニメの現場の場合はどのセクションにおいても生活がカツカツで進んでいるものなので

近々でスケジュールが決まってくることが多く、それはもう仕方のないことだと思っています。

アニメのアフレコの流れってどんな感じ?

 

候補キープというものもある

 

ちなみに候補キープというものは新人の場合は多くて、

「この役をやる人を何人くらい候補でください」というような形でクライアントから依頼があり

事務所が候補として何人かのボイスサンプルを送って、その中から選ばれた人だけが仕事が決定になるということもあります。

 

結構この候補キープは嵐になる頻度も高いのではないかなと思います。

候補の段階でキープされるわけですからね。

声優はレギュラー番組があっても安定しない

 

供給過多の業界では仕方ない

 

こういったバラシがたくさんあるのが声優業界なので、

正直仕事としてはとてもきついと思います。

 

クライアントがいないと仕事をすることはできませんし、家様に対して供給過多になりすぎているのが今の声優業界の現状なので

優先的にお数が多ければ選ばれる確率というのは下がっていってしまうものですよね。

 

そういう業界の中で働いていきたいと思っているわけですから、

新人のうちは私が多いのも当たり前だというぐらいに思えないとメンタル的にも辛いと思います。

 

質問者さんの気持ちは私個人としてはものすごくよくわかるんですけどね。

やっぱり私もバラシが続くと悲しかったし。

声優ってめちゃくちゃ不安に感じることが多い仕事だと思う。

 

バラシが多いとお金のやりくり大変

 

メンタル面のことは置いといて話が多いと大変になってくるのは金銭面だと思います。

 

例えば飲食店だとかサービス業でバイトをしながら新人声優として頑張っている人はとても多くて

声優の仕事だけで食べていけている人というのはほんの一握りです。

 

ただそういったサービス業の場合は仕事が急にバラシになったからといって、

「今日スケジュールが急に空いたのでバイトさせてください」みたいな感じですぐにバイトができるわけでもないと思うんです。

 

そうすると1日スケジュールがまるっと空いてしまうので

すごく手持ち無沙汰な1日になってしまうなにプラスして、当たり前ですが仕事がバレたらギャラは発生しません。

 

ただでさえ声優の仕事だけでは食べていけなくてバイトを並行して行っているのに

スケジュールがバラして好きになってしまうと金銭的にもきついですよね。

 

しかも声優の仕事というのはギャラが大体振り込まれるのが2ヶ月後だったりするので

一生懸命バイトをできる月があったとしても、2ヶ月前の声優の仕事が手取りに影響してきてしまうので

声優の仕事のバラシが続いてしまった月の2ヶ月後に地獄を見るときがあります笑

 

なのでおすすめとしては、スケジュールがばらしになってもすぐにシフトに入れるようなバイトをするか

時間や場所にとらわれないクラウドワークス のようなクラウドソーシング系の副業をするということですね。

 

なかなかサービス業のバイトと並行して声優の仕事を続けていくのは難しいと思います。

 

供給過多な状況は声優業界で続く限り、この問題はなかなか解決していかないと思うので

自分の働き方をより真剣に考えていくことが大切でしょう。

 

声優を続けたいのであれば、それ以外にも自分にとってちゃんと収入源になり、

さらに声優業の邪魔をしないような働き方を追求していけるといいと思います。

シフトやスケジュールの都合がつきやすいバイト

 

読んでくれてありがとうございました。

では。

ABOUTこの記事をかいた人

幸田 夢波

声優、アーティスト、デザイナー、当ブログの運営者。 2009年に声優デビュー、2016年声優事務所を退所し、現在フリーランスで活動中。自由に生きられる選択肢を増やし、それを発信するために毎日ブログを更新中。