声優に一番必要なスキルは「瞬発力」かな、と思う

声優になるのに一番必要なスキルはなんですか?という質問を受けたのですが

私が一番声優に必要なスキルは「瞬発力」だと思っています。

 

あまり経験がない新人声優さんが主役に大抜擢、なんていうことも珍しくないので

声優はそこまでスキルがなくてもできるんじゃないか、と思っている人がいますが

 

私はベテラン声優さんたちの「瞬発力」の部分はやっぱり場数をたくさん踏んで、

経験がたくさんあるからこそのスキルだよなぁと思います。

 

ディレクションに対する瞬発力

 

声優は基本的には収録が決まったらその収録日までに台本とVTRをもらって

収録日当日まではいくらでもアフレコの練習をすることができます。

 

自分の喋りを何度も何度も家で練習して

あーでもない、こーでもない、とやる時間があるんですね。

 

しかしお仕事をする時は一瞬で、

収録の時は

  1. テスト(テストで一度みんなが演技をすること)
  2. 本番(収録の本番)

という順番でやるので、2回しか演技をするチャンスがありません。

 

もちろんそこでリテイクがでれば、生放送ではないのでやり直しがきくのですが、

できればリテイクは出したくないですよね。

 

テストで自分が考えてきた演技プランを披露して、

それに対して音響監督さんから「もっとこういう風に演じて」という指示がでます。

 

テストの感じでよければディレクションがこないこともありますが。

 

そのディレクションに対して、本番ではテストと少し演技プランを変更して演じてみます。

 

それでオッケーがでなかったらリテイクになるのですが、

もしそのセリフが他のキャラクターとの掛け合いだったら、自分がリテイクになってしまったせいで

その掛け合いをしている他のキャラクターを演じている声優さんも一緒にリテイクに付き合わせてしまうことがあります。

 

さらに、アニメや吹き替えの収録はみんなで一斉に収録をしますから

リテイクを重ねればそれだけ他の役者さんの待ち時間が増えます。

 

こういうところに瞬発力というスキルが試されてくるんだろうと思います。

 

ベテランさんの瞬発力は本当にすごくて

言われたことをすぐに理解してすぐに演じることができてしまう。

 

ここにキャリアの差がでるなぁと私は思っています。

アフレコ現場でヒヤッとする瞬間

 

台本が現場渡し

 

実は現場によっては台本が現場渡し、ということもありますし

ナレーションの仕事だと、原稿が現場渡しな上に、生放送だったり、とんでもなく難しい専門用語がいっぱい入ってる、なんてこともあります。

 

それを瞬時に、きれいに、読む。

 

新人さんでもたくさん練習して、たくさん勉強して調べてくれば

その台本を綺麗に読むことはできるかもしれませんが

ベテランの声優さんは瞬発力でそれをその場でやってのけるんですよね。

 

普段から文字や言葉というものに敏感に生きて、勉強を欠かさずしていて

仕事をしながらたくさんのものを吸収しているからこそできる技だと思っています。

 

キャリアが長く、今もご活躍されている声優さんほど

喋っていてイントネーションを気にしたり、会話中によく調べ物をしています。

 

日常が勉強なんだな、というイメージです。

声優はアクセント辞典でイントネーションを勉強している

 

瞬発力は現場で鍛えられる

 

声優に必要なスキルは「瞬発力」だと思っていますが

これはもう現場でしか鍛えられないものだと思います。

 

家で練習して鍛えられるものではないんですよね。

 

でもだからこそ、現場で瞬発力を発揮しなきゃいけない時に

  • 滑舌
  • 発声
  • イントネーション

といった基礎的な、誰でも家で学べることに躓かないために、

日々こういった基礎的な訓練をしておくことが大切なんだと思います。

声優の技術は現場で身につくものが多い

 

 

読んでくれてありがとうございました。

では。