舞台のチケットってどうして高いの?公演費用の内訳は?

舞台は大きくわけると

  • 企業とかがスポンサーに入ってて有名人が出てる商業舞台
  • スポンサーも有名人も出ない中小劇場舞台

の二つに分類されるのかなと思っています。

 

企業とかがスポンサーに入っていて、

有名人が出演するような舞台は、事務所も協力していたりするので

会場もかなり大きなハコでやっていて、それこそ相当チケットが高いものです。

 

舞台美術も凝っているし、有名人も出るから、っていう理由で

そういう商業舞台のチケットの値段が高い、というのはみなさん納得できる事だと思うんですね。

 

では中小劇場でやるような舞台の場合。

 

声優もよく中小劇場での舞台って出演していますよね。

私も何度か出演したことがあります。

 

でもこういう舞台って舞台美術も手作り感満載で

テレビで見るような有名人が出演するわけでもない。

 

なのにチケットの値段が3000円〜6000円くらいするのが普通だと思います。

 

尺的に言ったら映画とそこまで変わらないのに

どうしてこんなにチケットが高いんだろう?と思ってる人結構いると思うんですね。

 

あと高いから観に行った事がない、という人も多いと思う。

 

私は自分が出演していたこともあって

こういう中小劇場での舞台がとても好きなんです。

 

でもきっとその良さってなかなか伝わりにくいだろうから、

チケットの値段の話とも絡めてちょっとそういうお話をしてみようと思います。

 

舞台って大体利益にならない

 

舞台のチケットがどうしてそんなに高いのか、という話なんですが、

舞台ってそもそもそこまでチケットを高くしても、公演にかかる費用と売上がトントンか赤字か、ということが多いものです。

 

まずハコを借りるお金がかかります。

舞台本番日意外に、小屋入りといってハコに入ってから

  • セット組んだり
  • 照明つけたり
  • 音響設備整えたり
  • ゲネプロ(本番通りにやるリハーサルみたいなやつ)したり

という作業をやる日が本番日の前日に基本はあります。

 

つまり本番日プラス1日分は最低でもハコを借りなくてはいけません。

 

結構高い。うん十万単位です。

ものすごく安くて小さめのハコでも、3日借りたら10万下ることはなかなかないですね。

 

さらにそこに、音響さん、照明さんが必要なので

これも人にお願いする場合は料金がかかります。

 

音響照明さんは本番日だけでなく、稽古にも何回かはきてもらわなくてはいけないので

その日の分の労働時間に対するお礼も必要ですよね。

 

さらに中小劇場での舞台の場合は舞台セットも手作りのことが多いです。

美術関係で出るお金もあります。

 

そして役者。

役者はチケットノルマ制だったり出演料を1本いくら、という形でお支払いする場合もあります。

 

もちろんノーギャラのこともあります。

 

これは団体さん次第ですが。

 

とはいえ稽古は大体本番の2ヶ月前くらいからは始まるけど、

その稽古にはギャラはもちろん出ないので、基本的に労働時間で考えたら赤字です。

 

本番日が2日あってそれぞれ2回公演、計4本の舞台で

ハコの規模が50人だとします。

 

全部の回が満席だとして50人×3000円×4公演で60万円の売上。

うん、トントンくらいですね笑

 

中小劇場の場合は当日精算が基本なので

焦げつきといって予約していたのに来ないお客さんとかもいて

全部の回満席、というのはなかなか難しいもんです。

 

安くてキャパの広いハコを見つけないと結構お金的に厳しいんですよね。

舞台の出演料じゃ生計を立てられないのが悩ましい

 

興味がないものは断って良い

 

周りに中小劇場での舞台に出演している役者がいる人は

そういう人から定期的に舞台観に来ませんか〜というお知らせがくると思います。

 

結構「付き合いで行く」という人が多いんですが

正直中小劇場の舞台に限らず、どんな舞台も当たり外れはあるし、

面白い面白くないの感じ方は人それぞれなので

「付き合いで行く」というのが一番もったいない事だと思います。

 

だって舞台観劇するのに映画よりも居心地の悪い座席で映画くらいの尺で

行き来にも時間がかかって、でも映画よりチケットが高い舞台を観て

それで満足できなかったらがっかり感すごいですもん笑

 

正直面白いと心の底から思える舞台の方が少ないと私は思っています。

チケット代が高いから面白い、というわけじゃない。

 

中小劇場より商業舞台の方が面白い、というわけでもない。

 

だから興味がない舞台に関しては断った方がいいと思う。

 

でも舞台を一度も観に行ったことがない、という人には一度は行って観て欲しいな、

というのが本音です。

 

やっぱり映画よりも生でやっている芝居って面白いから。

 

そしてその「初めての一本」が面白いと感じてもらえる舞台だったらいいな、と心から願うばかりですね。

 

面白い舞台に当たった時って本当に最高だから。

 

推しが舞台に出演していたらぜひ観に行って欲しい。

だってチケット代払えば生で動いているところを見れるわけですからね。

小劇場で舞台を観劇する時に楽しく観られるためのマナーまとめ

 

声優の仕事には舞台経験は役立つ

 

リアルな舞台の裏側のお話をしましたが、

舞台経験はでもお芝居をやる上では相当良い経験になると思います。

 

アドリブも鍛えられるだろうし、

何より舞台芝居ができてから声優芝居に行った方が、芝居の順番としては正しいんじゃないかなと私は思ってるんですね。

 

声優の芝居って体を動かしちゃいけないので

体を動かす芝居ができてからじゃないと難しいような気がします。

 

舞台の面白さがもっと広まったら嬉しいなと思っておりますが

運営するのも結構大変なんだよ、というお話でした。

舞台に出たい、と思った時にどの団体を選べばいいのか

 

 

読んでくれてありがとうございました。

では。

ABOUTこの記事をかいた人

幸田 夢波

声優、アーティスト、デザイナー、当ブログの運営者。 2009年に声優デビュー、2016年声優事務所を退所し、現在フリーランスで活動中。自由に生きられる選択肢を増やし、それを発信するために毎日ブログを更新中。