声優のマイクワークの内容とその大変さ

声優のマイクワーク
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マイクワーク、という言葉を知っていますでしょうか?

 

最近では声優の収録現場がテレビで紹介されたりしていることもよくあるので

スタジオの様子を見たことがある、という人もいるかもしれません。

 

声優の仕事といえばマイク前でお芝居をして、キャラクターに声を当てるお仕事、という風に認識されている方が多いと思います。

 

しかし、声を当てるにはこのマイクワークというものをマスターしないと仕事ができません。

このマイクワークというものがかなり複雑で、結構新人のうちは苦労するものです。

 

今回は声優のマイクワークというものがどんなものなのか、ということについてお話してみたいと思います。

 

マイクワークとは

 

アニメや吹き替えの収録現場は収録スタジオに20人〜30人くらいがいっぺんに入ってみんなで収録をします。

 

アニメや吹き替え作品ではキャラクターとキャラクターどうしが会話し、やりとりする必要性があるので

同時に喋っているのを録音するんですね。

 

同時に喋っているところとか、セリフがかぶっているところとかが作品を見ていてもよくありますよね。

あれは別々で収録をするとなかなか芝居が繋がらなくてうまくいかないものなのです。

 

なので収録スタジオにはマイクが3〜4本ほど立っており、

その周りを少し距離を開けて、椅子もしくわソファーでぐるっと囲んであるような作りになっています。

 

自分の担当しているキャラクターが喋っている時はマイク前に移動してお芝居をし、

自分の担当しているキャラクターが喋っていない時はソファーや椅子に座って待機している、という感じです。

 

キャラクターがたくさん出てくるシーンなんかは本当にてんやわんやでめちゃくちゃ大変なんです。

 

実は芝居に100パーセント集中できるわけでもない、というのが声優のお仕事。

芝居以外にもマイクワークのことも考えなくてはいけないんですね。

 

もちろんマイクに入ることができたらそこからは思う存分お芝居して良いのですが。

 

基本的に収録は一定の長さを「テスト」と「本番」とで2回やります。

 

テストと本番では原則同じマイクに入らなくてはいけません。

マイクワークが厳しそうなところだけ別録りにするなどの配慮をスタッフさんがしてくださいます。

 

なのでテストの時に自分がどのセリフでどのマイクに入ったのか、ということを台本にメモっておくんですね。

そうすると本番は割とスムーズにマイクワークが流れていきます。

 

マイクは同じものが3、4本横並びになっているだけなので

それぞれのまいくに「1、2、3、4」と自分の中で番号をふっておいて、それを台本に書き込むことが多いです。

 

このマイクワークに関しては実際に声優のお仕事をしている人か声優の勉強をしている人じゃないと知らないことかと思います。

 

実は芝居と並行して結構器用なことをしているんですよ笑

アフレコ現場でヒヤッとする瞬間

 

マイクに乗りやすい声乗りにくい声

 

マイクに乗りやすい声と乗りにくい声というものがあります。

 

これは声質や声に倍音がどれだけあるか、ということで変わってくるみたいなんですが、

収録スタジオで生の声で聞いているとすごく大きくて聞きやすい声なのに、放送で聞くとなんだかニュアンスが違ったり、

逆に声がそんなに通って聞こえないのに放送で聞くと声がものすごくクリアだったり、とかなり違いが出てきます。

 

もちろん今は音の編集技術がとても進んでいて、小さな音も拾って調整することができるし

ノイズとかも簡単に消すことができます。

 

でもやっぱりマイクに乗りやすい声の方が好かれるので笑

 

自分でも録音機材を持っておいて、マイクで録音した時に自分の声がどう聞こえるのか、ということを日々勉強するしかないのだと思います。

声優は声質がいい人がやっぱり求められるのか

 

人によって変わってくるマイクワーク

 

マイクワークには個人差もものすごくあります。

 

一つが身長。

これは私もすごく苦労します。

 

スタジオに立っているマイクはそれぞれが微妙に高さが違ったりして、

背の高いマイクに入ってしまうと背の低い人は音を録ってもらいにくくなってしまうので、なるべく自分の背丈に合ったマイクに入らなきゃいけない、とか。

 

特に男性が多い現場に女性が行く時なんかは高めのヒールを履いて行って調整したり、

収録専用に厚底の靴を持ってきている声優さんもいます。

 

あとはマイクと口との距離もその人の音圧によって変わってくると思うので、みんながみんな同じマイクとの距離感、というわけではないんですね。

 

セリフによってもマイクとの距離を変えたりすることもあります。

大きい声を出すのにマイクと近すぎると割れてしまうので。

 

こういったところはミキサーさんとおしゃべりできそうな機会を作って聞いてみるといいかもしれません。

 

どちらにせよ大は小を兼ねるので、しっかり土台作りをして声を出せるように練習しておいた方が良いと思います。

声優が普段やっている練習方法

 

冷静な自分が必要

 

今回は声優のマイクワークについてお話してみました。

 

お芝居をするにはとてもエネルギーを使います。

全身全霊でお芝居をしています。

 

でもそれに集中しすぎてしまうとマイクワークができなくなってしまうし、それで他のキャストさんへ迷惑をかけることもあります。

 

だからお芝居に熱中できる自分とは別に、冷静な目をもった自分も多分必要なんじゃないかな、と思うんです。

 

舞台とかでもよくあることですが、生ものは特に、何が起こるかわかりませんから、

そこで役を出ずにうまく処理できるようにならなくてはいけないんです。

声優において「演技力がある」とはどんなことなのだろう?

 

 

読んでくれてありがとうございました。

では。

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声優、アーティスト、デザイナー、当ブログの運営者。 2009年に声優デビュー、2016年声優事務所を退所し、現在フリーランスで活動中。自由に生きられる選択肢を増やし、それを発信するために毎日ブログを更新中。