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声優がボイトレに行って役立つこと

声優も最近はアーティストデビューされる方が多く、ボイトレに通っている人もたくさんいます。

 

私はもともと声優としてデビューする前は歌手志望だったので、かなり前からボイトレに行っていました。

 

小学生のころ始めたボイトレ、その時は歌手になるためと思ってやっていたわけですが、

声優としてデビューしてから「ボイトレやっててよかったぁ」と思うことが多く、

声優の仕事にボイトレで学んだことが活きてくることがたくさんあるなぁと感じています。

 

ボイトレも小学生の頃からいろいろ教室や先生を変えて何箇所も通ってきているので

今回は、声優がボイトレに通って声優の仕事に役立つこと、についてお話してみたいと思います。

 

音階となまり

 

ボイトレは歌を習うところですが、最初はやっぱり喉を温めることがとても大切で、

発声練習から授業が始まるところがほとんどです。

 

体育の時間に最初にストレッチをするのと同じで、準備運動がないままに大声を出したり喉に強い負担をかけてしまうと

喉がびっくりしてしまって痛めてしまうこともあるんです。

 

なので発声練習からボイトレが始まることが多いんですが、

これは準備体操以外にも意味合いがあって、発声練習をすることで音感がよくなる、と私は思っています。

 

ピアノの音に合わせて声を出す、というのは耳で聞いた音を自分で出す、という練習です。

 

つまり聞いた音と同じ音を自分から出す、ということです。

 

これができるようになると訛り、つまり方言を直すのにとても役立ちます。

 

音感がないとなかなかイントネーションを直すことができないんですが、

音の高低がわかる人はイントネーションも直しやすいんですね。

 

日常的に話している言葉には全て音の高低があります。

 

話しているその言葉にも音階があって、喋り声をそのままピアノで弾いたりすることも可能です。

 

日本語の場合は他の言語に比べて音域が狭いため、細かい音の高低がわからないと直すことができなかったりします。

 

ぼそぼそっと喋るのが日本語の特徴なのですよね。

 

余談ですが英語なんかは音域の幅がとても広いんです。

だから表現が豊かに感じる部分もあるのかも。

 

そしてこれを理解することができるようになると、標準語で育った人が訛りのあるキャラクターを演じる時も訛りを勉強しやすくなります。

モノマネとかも多分音の高低がわからない人よりは上手いはず。

 

実は音楽と喋ることというのはとても密接な関係があるのです。

 

訛りがあるとそれを後々武器にすることもできますが、

やっぱり標準語も喋れないと武器というよりただの足枷になってしまいます。

声優は方言を直さなきゃいけない

 

鍛えるところが同じ

 

歌う時も喋る時も基本的には鍛えるところは同じです。

 

体幹、横隔膜が特に重要で

ボイトレでもこれを鍛えるためのレッスンがある教室が多いです。

 

あるボイトレ教室では先生がヨガマットを用意してくれて、教室でヨガマットに寝そべりながら腹式呼吸のなんたるかを教えてくれたり

普段やるべきストレッチや筋トレを教えてくれました。

 

これは声優としての練習にもとても役立っています。

 

歌の場合はブレス(息継ぎ)できるところが決まっていて、ブレスからブレスまでの間はずっと音を出し続けていなくてはいけません。

 

なので、自分の自然な息遣いでブレスが取れる声優のお芝居に比べると、声を出す時に必要な土台(筋肉)が圧倒的に必要なように感じます。

 

もちろん尺の都合で一息で言わなくちゃいけないセリフとかもあるので、声優も苦労することはあるんですが。

 

声優としてレッスンで習った筋トレよりも、ボイトレで習った筋トレの方が結構きつかった印象があります。

 

使う筋肉は同じなので結局はどれだけストイックにやるか、ということなのですが。

 

大は小を兼ねるとよく言いますが、土台がよければよいほどできることも広がります。

逆に小さいものしかできない人は大きいものを生むことはできません。

 

常に上を目指し続け、より技術的に高いところを狙っていくと、できることがたくさん増えてきて自分も楽しいと思います。

発声を鍛えるのにヨガがおすすめな理由

 

歌手と声優、表現の共通点

 

歌手と声優にはもう一つ共通点があります。

 

それは「表現に制約がある」ということ。

 

歌の時は、もしそれがCDだとしたら、伝える手段が「音だけ」になってしまうということ。

声優の場合は伝える手段が「声だけ」になってしまうということ。

 

これは歌手と声優の似ているところなんじゃないかな、と思っています。

 

声優は身体を使って表現ができるわけではない。

それが俳優と違うところ。

 

ボイトレをしている時はメロディや詩に制限がある中で、この歌を聞いてくれる人にどれだけ伝えることができるかな、ということを考えていました。

 

だから声優の仕事を初めてした時に、なんとなく似ている、と感じたんです。

 

声優の仕事もやっぱり「顔や身体が見えない中でどれだけ伝えられるだろう」ということをいつも考えているので。

声優は発声をどうやって鍛えているのか

 

ボイトレ楽しい

 

ということでボイトレに行くとどんな風に声優業に役立つか、ということをお話してみました。

 

声量が上がるだとか、声の伸びがよくなる、だとか、技術的なことももちろん声優の仕事に役立つことがたくさんあるんですが、

 

特に面白いなあと普段から感じている歌と声の芝居の共通点に絡めてお話してみましたよ。

 

今は声優としてデビューしたらアーティストデビューする方も多いし、

何より声優の仕事の役に立つと思うので、ボイトレおすすめします。

声優が語る、ボイストレーニング教室の選び方

 

読んでくれてありがとうございました!

ではっ

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